あとがき

『あとがき』

元々何年も前から「武装JKと言えば西側のいい銃といい装備をした女の子ばかりで東側の貧乏装備が無いなぁ」と思っていて。更にビジュアルイメージとしてBMPにデサントしながら登校し、自分たちの上を飛んでいく西側学校のヘリを恨めしそうに見つめるというものが有って。そこにさらに墜落輸送機を野次馬したり盗みに入ったりするイメージが浮かんできたため、そのまま勢いで書いた話です。

当初の予定とはまったく違う展開をした挙げ句(全面戦争の予定はなかった)、その後は全滅バッドエンドで終わる予定でしたが、ロケット愛好会の登場で突如ハッピーエンドルートに分岐するという事になりました。

ところで原案の「上を飛んでいく西側学校のヘリ」という場面は学区で境界を引いてしまったため出せなくなってしまい若干後悔しています。

本来はもっとゆるゆると書いていく予定が環境の変化や思いの外読んでくれる人が居たことでちょっと急いでしまったかなとも思いますがだいたい満足です。


その世界では平凡な、ちょっと撃ち合い殴り合い修理に運転etcが上手い程度の凡人が主役でもいいじゃないか、凡人だからお話の最後には死んでしまうけどそれは凡人だからしょうがないという事を思っていましたが、必ず死ななくてはいけないということもないかなとか、悩みどころです。


…武装JKとポストアポカリプスは思ったほど食い合わせがよくなかったね。(キュッチャンの設定が悪いのでは?)


(ヽ´゜ω゜)ノ<最後までお付き合いいただきありがとうございました。感想のコメントなど、大変嬉しかったです。


ここからは各話感想戦なので見たくない人はバック推奨。










──各話思い出話──

第1話『新入部員』 完全にキャラ紹介の回、ガンダムZZの第1話並みに第1話とカウントして良いのか迷う。

第2話『野次馬』 元々この回のイメージだけが存在していた。

第3話『パトロールボランティア』 第2話で銃撃戦表現を全くしなかったのでこれはいけないと思って気兼ねなく撃ち合える相手を設定しての市街戦を書こうとした。イメージ的にはブラックホーク・ダウン。

第4話『大きなヤマ』 武装JKも死ぬときは死ぬんだよという事を書こうと思った回なのに、気づけば長岡さんが好きになってしまって生き残ってしまった。

第5話『ブラックマーケットへ行こう』 非合法闇市でのお買い物を書こうと思ったけどうまく書けず繋ぎ回みたいになってしまった。

第6話『ピクニック』最初に書いた物がまるっきりゲーム版ストーカーの説明みたいになってしまい、書き直した回。妙に筆が乗っていてやたら出来が良くなったと自分では思っている。この回以降ストレロクのキャラが固まった(それに応じて第1話の一部を修正した)。タイトルは小説版ストーカーの原題から。

第7話『ダブりの平井さん』 6話と同時並行で書いていて、出来た順だとこっちが6話になる。でも構成上シリアスのあとにはギャグ回を入れたくてこの順番に。この回も結構気に入っている。

第8話『トレーニング・デイ』 武装JKは基礎訓練も大事だよという話、この辺からブーストが切れてきてちょっとバテ気味に。

第9話『因縁』 ライバルキャラや悪役登場回というつもりだったのに皆死んでしまった。どうして。

第10話『WEST』 前後編の前編という回。この回と次の回は結構難産だった上に若干出来が気に入ってない。

第11話『FOCUS』 前後編の後編。やはり難産で気に入ってない。

第12話『文化祭 ─新ヒーロー誕生─』 なんかシリアスが続いたけど、この作品はコメディなんだよというつもりで書いた。結構好きだけどこの回も難産で、もうちょっといい感じに出来たかなーと思っている。

極短編『あだ名』 難産が続き、そもそも一発ネタ的な物で文章量を稼ぐのは厳しいと悟り、短めのスカムギャグ回を作ることにした実験作。

第13話『結成』 部長視点で語る過去回。まだ皆仲良くなる前なので微妙に他人行儀。

第14話『たまには汚れ仕事を』 ハードボイルド風味で書いてみたかったので書いてみた。これがハードボイルドなのかは知らない。

第15話『メガネ、その野望』 メガネの主役回なのだが果たしてこれで良かったのか。当初は実際に麻薬を輸送する話だったが流石にまずいと思いボツにした。

──ここでファンアートをもらい燃料補給──

第16話『スカッド狩り』 ネタを思いついたあとはサクサク書けた短めのお話、物騒な名前と内容の部活が書きたかっただけ。ロケット愛好会の会長は再登場予定がなかったのにちょっと人気が出てしまった。

──ロケット愛好会の登場により、全滅エンド回避の道が見えてきたため、ハッピーエンドとバッドエンド両方用意することにした。──

第17話『ノスタルジア』 ストレロクの中学生時代の話(中3)。初期回並にスラスラ書けた。ちなみにストレロクはアーティファクトを持ち帰ったことで傭兵としての名声を高めて、この後ちょっとはマシな仕事が来るようになりました。タイトルはストレロクが抱く郷愁と、タルコフスキーの映画から。

極短編『犬』 学校に犬が入ってくる定番ハプニングから考えた。この世界の犬は普通に怖いと思う。

第18話『空き缶を撃つ』 タイトル以上の情報が存在しない回。基本的に何かが起きてる時しか書かれないけど暇な時はこんなもんですよコイツラという話。

第19話『若い科学者のための物語』 新入りとストレロクが危険地帯に行く話。妙に長くなった。新入りの心理描写は少なかったかなと後悔している。タイトルはストルガツキー兄弟の小説から。

第20話『何も考えずに走れ!』 タイトルはガンダムXから。競走馬の名前はソ連の競走馬アニリン→化合物アニリン→別名のキアノールという形で命名。他の競走馬はオリジナルだったりオーガス02だったり。ケンタッキーはもともとキアサージだったのが、紛らわしかったのでキアサージ級二番艦ケンタッキーからになりました。新垣の描写はもっと濃くしてもよかったなと思いつつ自分の力不足でした。

第21話『PP』 PPとBMPを主役に据えた話をしたかったのでこういう内容に。レースの話が連続するのは避けたかったなぁと思っていましたが仕方なくそのまま掲載。前半のBMPオーバーホール部分よりも後半のレース部分のほうが知識がなくて困った回。そして異様に文量が多くて分割するか悩んだ。

──長期休載──

第22話『通信障害』 更新停止時に塩漬けになっていたエピソードを完成させた回、もうちょっと盛り上げて落とせたらという構成面の未熟さを感じたりもする。

第23話『悪党』 ハードな話もやってみたかった第二弾、すらすらと書けた上に結構気に入ってる回。ただちょっとダーティすぎないかとは思った。

第24話『長岡映像研究同好会』 突然思いついて一日で書き上げた話。テンポよく書き上げるために場面転換を連発したことについては皆さんがどう思うか若干気になるところ。

第25話『山城生徒会長の憂鬱』 生徒会の藤崎目線で見る生徒会長という話。恋愛的な物は今まであまり読んだことがなく、書いたこともないジャンルなので大変だった。

第26話『鏡』 タイトルにも内容にも悩んだ回。ストレロクの過去に少しだけ踏み込んだお話。久々に書いたので危険地帯回特有の空気がいまいち出せなかったかなと思ったりも。タイトルはタルコフスキーの映画から。

第27話『廃墟のガンマン』 本来はもっと序盤の方にやりたかった話、ボツ回だったけど掛け合いが好きで再生したので、後半の話になってしまった。

極短編『変な部活の話』 謎回。

第28話『正規軍』 13話と同時並行で書いていたけど内容的に掲載は後の方に回された。設定説明と状況説明の回。

第29話『coup d'état』 クーデター回前編、西校強硬派の目的もちょっと説明という感じのお話。フォーカスチームは作中最強格なのに孤立無援で全力を発揮できない可哀想なポジション。

第30話『クーデター』 クーデター回後編、東校はどうにもやることが雑というお話。

最終話『デッドライン』&『日常は続く』 変則的な構成になっていますが、『日常は続く』の方を単話掲載にしてもいまいちと思ったので統合しつつ、一応ネタバレにならないように見出しに乗せないという形になりました。『日常は続く』というタイトルはバッドエンドルートの『日常の終わりに』の対になるようにということでタイトルは生かしたかったのもあります。


IFルート1『日常の終わりに』 ミサイルの配備も正規軍の介入も間に合わなった場合のお話で、初期案ではこのルートしか無かった。書いてて悲しかった。

IFルート2『願望機』 ストレロク回。タイトルはストレートに映画版ストーカーの没シナリオ版から。内容はゲーム版のストーカーバッドエンドっぽい。やっぱりストーカーじゃないか。危険地帯についてはもっと説明を入れてもいいかと思ったけどわかってしまうのもどうかと思い曖昧な形で。

IFルート3『終戦』 当初予定の最終回。傭兵エレーナの戦いはまだ続きますが、作品としてはここで終わりという形。


『登場キャラクター・設定紹介』 登場キャラクターのその後の話とかもしたかったのでここに突っ込んだ。元々は制作用の覚書。なので適当。


実のところ、続けようと思えば前半の頃の時間軸や、最終回後の時間軸でいくらでも続けられるタイプの話ですが、一旦区切りということで。ありがとうございました。

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