第25話 【獰猛な巨人】ゴルジャーラ(O Gorjala)

 ゴルジャーラは、ブラジルの北部にんでいるという黒い肌をした巨人である。人々の中には、その巨人が一つ目であると主張する者もいる。


 この妖怪は、獰猛どうもうな性格をしており、人を襲っては食べるといわれている。巨人らしく力が強いので、捕まえた人を小脇こわきに抱え、み家に連れ去る。そこで、捕らえた人に頭からかぶりつくのだという。なんとも恐ろしい怪物であるが、力が強い一方、さほど賢くないといわれている。


 ところで、ブラジルの北部にはアマゾン川があり、そのアマゾン川の支流にマデイラという川がある。この川をさかのぼるとボリビアという国であり、近年、その国には巨人が住んでいた、と日本のあるテレビで騒がれた。アマゾンには「古代モホス文明」というのがあり、円形や四角形をした人工湖を作り、治水・灌漑をしながら古代人が住んでいた。その古代人が巨人なのだという。


 モホス文明について言えば、土器なども出土しているようなので、古代人がいたと思うが、それが巨人かどうかは分からない。ただ、アマゾンに巨人がいたとすると、このゴルジャーラの言い伝えは、そこから来たのかもしれない。

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