第21話 【森のこびと】クルピラ(O Curupira)
この妖怪の話は、1550年頃にはインディオから
1560年にアンシエタというイエズス会の神父は「ここには恐ろしい悪魔のような怪人がおり、インディオ達の話によると、その名をクルピラという者で、大抵は森林の中で人を襲ってくる。クルピラは、
さて、このクルピラは一見すると少年のような姿をしている。背はそれほど高くなく、赤毛で体毛が濃く、眼は大きい。歯は青、又は緑色をしていて、耳はキュンと尖がっている。大抵は大きな木の上だとか、大きな木のウロなどをねぐらにしている。
また、この妖怪の足には特徴があり、つま先と
インディオにとってクルピラとは、森林に住む動物の守り神である。そのため、インディオは山に入る前に、果物、鳥の羽、弓矢、お酒、タバコなどをクルピラに供える。クルピラが一番好きな果物はマンゴーで、マンゴーを与えると、木のかげでお酒飲み、マンゴーを食べながら楽しんでいるクルピラの姿を見ることができるそうだ。クルピラは、人間の小さな子供を誘拐し、7年間、人間と自然の関係の大事さを子どもに教えた後に、子どもを親へ返すこともある。
もしも、クルピラによって道に迷わされたら、石か木の陰に静かに座り、しばらく待つとよい。すると、森を抜ける道が分かるようになるという。それでも道が見つからなければ、草や
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