第15話 【悪魔のお守り】カハンカ(A Carranca)
カハンカとは、直訳すると「
この悪魔は、サンフランシスコ川 (Rio São Francisco) という全長約2,800キロの大河で見かけることができた。ブラジルへ入植しにきたポルトガル人は、およそ18世紀の前半、この川の大西洋岸の
彫刻の姿は、人間と
カハンカの口が大きいのは、悪霊を一気に飲み込むためである。目を見開いているのは、人間に見えない霊の世界や悪魔の姿を見るためである。そして耳が
船に魔除けの彫刻をしようとする白人の発想、黒人の彫刻や塗装の技術、そしてインディオの戦士の姿が融合したものがカハンカである。ブラジルは、様々な人種が混血した国として知られているが、悪魔もまた混血なのだ。
なお、このカハンカの頭をミニチュアにしたものがブラジルでは旅の安全を祈願するお守りとして売られており、筆者がブラジルから日本へ帰国するときに「道中の無事を」と現地の人からプレゼントされたのは良い思い出である。
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