ダブルクロス ビルドメモ
まるく
ビルド作成全般
コンストラクション作成
この項目ではキャラクターのコンストラクション作成について解説していく。
なんでわざわざこんな項目を配置しているかと言うと
「ダブルクロスのキャラ作成は慣れていないと戦闘すらままならない」
からである。
ぶっちゃけルールに慣れるまではインターネットの海に転がっているサンプルビルドを拾ってくる方がいいし、将来的には筆者の記事でだいたいのビルドを網羅できるようになりたい所存である。
が、やはり自分でキャラクタービルドをできたほうが楽しいことに違いはない。
ということで筆者流のビルド方法をここに記載していこうと思う。
■作成方法の違い
キャラクターシートの作成方法は2種類ある。
・コンストラクション作成(1.p76~)
・フルスクラッチ作成(2,p17~)
だ。
コンストラクション作成はシートの作成が簡単だが強いキャラが作りずらい。
反面フルスクラッチ作成は作成方法がやや煩雑だが慣れれば強いキャラに仕上げやすい。
サプリメント(ルールを拡張できるルールブック)を導入しているプレイヤーはだいたいフルスクラッチ作成をするのだが、慣れないうちはコンストラクション作成で問題ない。
■コンストラクション作成の流れ
簡単に説明する。詳しい内容は後の項目で。
1.シンドロームの決定:異能力の方向性を決定する。
2.ワークス/カヴァーの決定:仕事の内容を決定する。
3.能力値の決定
4.エフェクトの取得:技の習得
5.技能の決定
6.アイテムの取得
■1.シンドロームの決定
シンドローム、つまり能力の内容を決定する。
光と闇を操る『エンジェルハィロゥ』
重力を操る『バロール』
電気を操る『ブラックドッグ』
血液を操る『ブラム=ストーカー』
自身を獣にする『キュマイラ』
肉体を変質させる『エグザイル』
振動を操る『ハヌマーン』
物質を創造変異させる『モルフェウス』
思考能力に秀でた『ノイマン』
領域内の事象を操る『オルクス』
熱と冷気を操る『サラマンダー』
化学物質を生み出す『ソラリス』
シンドロームの詳細については基本るるぶを参照。
シンドロームは1つ~3つまで持てる。シンドロームの数が少ないほど一つの技が強い。
1つ:エフェクトのレベル上限+2、制限ピュアブリードのエフェクトを取得可能
2つ:基本的な形
3つ:エフェクトのレベル上限ー1(下限1)、制限100%エフェクト取得不可
1つを「オプショナルシンドローム」として、そのシンドロームの80%エフェクト取得不可
迷ったらクロスブリードが無難である。
コンストラクション作成ではピュアブリードの恩恵はほとんどない。
トライブリードは参照データが多くなったり取得できないエフェクトがあったりとちょっぴり複雑
■2.ワークス/カヴァーの選択
カヴァーは表向きの職業である。
それに対してワークスは裏の職業である。
正直なところ、ワークスは『性能で選んで構わない』。
困ったら「UGNエージェント○」でよい。UGNエージェントは能力値(肉体、感覚、精神、社会)をすべて網羅しており、だいたいのシナリオでキャラクターはUGNエージェントとして活動するからである。
カヴァーはほんとになんでもよい。オリジナルの職業でもOK。
■3.能力値の決定
能力値は基本的に
「自分の主体とする攻撃方法」
に集中して振るのがセオリー。
・シンドロームの能力値:計8点
・ワークスの能力値:1点
・自由に割り振れる能力値:3点
能力値は合計で12点となる。ただし『0になる能力値が存在してはならない』
シンドロームが
1つ:能力値を2倍で参照
2つ:ふたつの能力値の合計
3つ:オプショナルシンドローム以外のふたつの能力値の合計
として能力値は算出する。
能力値はそれぞれ以下の攻撃手段に関係する。
自身の攻撃手段に能力値は一点突破しよう。
【肉体】:白兵攻撃
【感覚】:射撃攻撃
【精神】:RC(異能力)攻撃
社会による攻撃はコンストラクション作成段階ではオススメしない。
■4-1.エフェクトの取得-起点エフェクト
《リザレクト》Lv1
《ワーディング》Lv1
《コンセントレイト:》Lv2
は自動取得である。
これらを除いたエフェクトを4つ、取得する。
1つ目は「起点エフェクト」と呼ばれるエフェクト。
これはPL間で使われている用語で公式ではないので注意。
タイミング:メジャーアクション
のものであり
技能:シンドローム、ー
でないものが起点エフェクトとなる。
基本的には
タイミング:メジャーアクション
技能:<白兵><射撃><RC>【肉体】【感覚】【精神】【社会】
のものを選んでおけばいい
技能:シンドロームのエフェクトは、『同じシンドロームの』技能:<白兵>などと組み合わせなければ使用できないため起点エフェクトが必要となる。
また、《コンセントレイト:》のシンドロームを起点エフェクトのシンドロームと合わせる。
■4-2.エフェクトの取得-高火力エフェクトの取得
エフェクト取得2枠目は火力の出るものがいい。
基本的には80%制限、100%制限のエフェクトになるだろう。
侵蝕率に制限のあるエフェクトはいわば必殺技。
技能:シンドロームのエフェクトは同じシンドロームの起点エフェクトが必要になる。
■4-3.エフェクトの取得-必要なエフェクトの取得
残りの2枠はキャラのスタイルによって変わる
・武器作成エフェクト:<白兵><射撃>向け
作成は必須ではなく、常備化点を用いて武器を購入するのもあり
・移動エフェクト:至近不可やマイナーアクション武器作成のエフェクトを使うPC向け
これがないと武器を作っても接近できずに攻撃ができないとかザラにある
・範囲攻撃エフェクト
雑魚を蹴散らせる
・装甲無視エフェクト
割と便利。ガード無視も候補になるが如何せん数が少ない
・タイミング:メジャーアクション以外での支援エフェクト
例)オルクス「妖精の手」
バロール「時の棺」
モルフェウス「砂の加護」
■4-4.エフェクトの取得-エフェクトのレベルをあげる
エフェクトのレベルを合計で2つ、上げれる
基本的には高火力エフェクトかコンセントレイトに振り分けることになるだろう
高火力エフェクト:クライマックス戦闘で火力上昇
コンセントレイト:ミドル戦闘での命中率安定
■5.技能の決定
・ワークスの技能を記載する。
・5ポイントのフリーポイントを割り振る。
ただし、作成時の技能レベルの上限は4である。
また、<運転:><芸術:><知識:><情報:>は1ポイントで2レベル上げられる。
オススメ技能
・自分が攻撃する技能(<白兵><射撃>など)
命中率に固定値は強い
・<調達>
武器を常備化点で入手する場合に必要
■6.アイテムの取得
まずは常備化点を算出する。
常備化点は(【社会】+<調達>)×2である。
武器作成エフェクトを取得していない場合は武器を常備化すること。
あとは「コネ:」も優秀である。情報判定は専門のビルドがいないと苦戦しやすい。
反面、防具は基本的に不要である。だいたいが1撃で死ぬか耐えるかの2択である。
■サンプル作成
サンプルビルドをこの流れに則って作成する
・1.シンドロームの決定
シンドローム:キュマイラ×ブラム=ストーカー
獣への変化と血を操るシンドロームである
・2.ワークス/カヴァーの決定
ワークス:UGNエージェントA
カヴァー:高校生
白兵攻撃をするキャラクターにしたいためワークスは能力値【肉体】があがるUGNエージェントAを選択した。
・3.能力値の決定
シンドローム
キュマ【肉体】3【感覚】0【精神】0【社会】1
ブラム【肉体】1【感覚】2【精神】1【社会】0
ワーク【肉体】1【感覚】0【精神】0【社会】0
フリー【肉体】3【感覚】0【精神】0【社会】0
合計値【肉体】8【感覚】2【精神】1【社会】1
能力値は白兵攻撃をするので【肉体】に集中させた。
4-1.起点エフェクトの取得
《渇きの主》(1,p116)
ブラム=ストーカー
タイミング:メジャーアクション
技能:<白兵>
タイミングがメジャーアクション、技能<白兵>なので起点エフェクトとして成り立つ。
ブラム=ストーカーのエフェクトのためこのままではキュマイラの技能:シンドロームのエフェクトは使用できない
また同時に《コンセントレイト:》のシンドロームを「ブラム=ストーカー」に決定する。
4-2.高火力エフェクトの取得
《ブラッドバーン》(1,p119)
ブラム=ストーカー
タイミング:メジャーアクション
技能:シンドローム
制限:80%
ブラム=ストーカーの技能:シンドロームエフェクト。非常に高火力。
4-3.必要なエフェクトの取得
《破壊の爪》(1,p123)
キュマイラ
タイミング:マイナーアクション
素手のデータ変更
武器作成(素手データ変更)エフェクト。基礎火力が非常に高くなる
《ハンティングスタイル》(1,p124)
キュマイラ
タイミング:マイナーアクション
封鎖を受けない戦闘移動
移動エフェクト。マイナーアクションで「破壊の爪」と組み合わせることで武器を作成しながら移動できるようになる
4-4.エフェクトのレベルをあげる
《ブラッドバーン》Lv3
5.技能の取得
<白兵>3<調達>2
これでワークスの技能とあわせて
<白兵>4<回避>1<RC>1<調達>3<情報:UGN>1
9アイテムの取得
【社会】1+<調達>3=常備化点8
財産点6点
「コネ:噂好きの友人」
<情報:噂話>ダイス+2個、常備化点1
「コネ:UGN幹部」
<情報:UGN>ダイス+2個、常備化点1
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