(二)-5

 だからこそ、翔太君にナンパされても信頼できると思ったのかもしれない。それにエッチがしたいだけにしては、手が遅い。握ってくる手もぎこちなかったし、恥ずかしいのか、外ではあまり、私と目を合わせてくれなかった。

「だからどう接したらいいかわからないんです。元の恋人と同じように接してもいいですか」

 翔太君はそう言った。そうやって見つめられると、ああ、この子は本気なのかもしれない、そう思った。一回り以上歳上なのに、胸がときめいてしまう自分がいた。


(続く)

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