(二)-2

 越川駅前のサンロードをぶらぶら歩いてウインドウショッピングをして、ご飯を食べるだけのものだった。たったそれだけだったけど、なぜかドキドキした。

 翔太君は私よりも一回りも年下だった。それでも彼は恥ずかしそうであったが、私の手を取ってくれた。

 しばらくフリーだった私にとって、それは久しぶりの感覚を思い出させてくれた。満たされるような感覚。嬉しい感じ。正直、心地よかった。

 そして、今日で三回目。事前にメッセージアプリで住所を教えたので、今日来てくれたのだった。

 玄関の鍵を開けて、私は中に入った。部屋の中をチェックするために、彼には外で待ってもらった。

 すぐにベッドの上のパジャマを洗濯機に投げ込むと、私は翔太君を部屋に招き入れた。


(続く)

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