恩送り

どうせ すぐに忘れられる

サラサラした新雪のような人になりたい

人肌に触れて水になって去っていく


送ってもらうのは ここまででいい

あとは自分で 歩いて行きます


よく分からないまま 時は過ぎていく

私は 勘の強いお子様

雑魚のまま 生きていたい


思っていたよりも優しかった世の中は言うでしょう、

「ガキのたわけが。社会に感謝すればいいだけだ。」

と。


恩返しをしたいときには もう遅いんだ

だからせめて 恩送りを

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