安全地帯

竹下通り ひっかけられて 買ったキャップは

今は 古着屋の商品に

Dopeって書いてあったけど

意味を知らなかったの


みんな「彼氏いる?」って聞くけど社交辞令

だけどすぐ仲良くなれる


先輩には気を遣わなきゃ

粗相がないようにしなきゃ いつもそれだけ

失敗だらけの毎日だ


外へ出て 音楽に守ってもらう ヘッドホンが私をかばってくれる

音量はそこそこでO.K. さあ、街へ繰り出そう


帽子があると頭で守ってくれるメットみたい

ニットがいいの。でも夏はダメでしょう?さみしいわ


さっと散る私。風で飛んでいく。誰も私を追いかけない。

追いかけて捕まえたところで枯葉。土の肥やしになるといい。


私はなんでもない。周りもどうこうしない。

それを分かってるんだ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る