第5話恋愛哲学6 ~モテ男理論~

さて、モテ男の希少性というのは倉田真由美さんをはじめ女性哲学者たちが散々指摘してきたことなのですが。なぜモテ男は絶対数が少ないのか。女性は「普通の男がいい」って言いますよね。「普通」なのに数が少ない理由は単純な数学です。


女性は男に多くの要素を求めます。顔、身長、若さ、健康、カネ、頭脳、体力、芸術的感性、社会的地位、ヘテロ。ざっと10項目で普通ということは2人に1人ですから、0.5の10乗で1024人に一人。これが普通でなく10人に1人、あるいは100人に1人レベルだったら天文学的な希少性になるのは自明ですね。


対してモテ女というのは、それほど希少でもないといいますか。基本的に女性に求められるのは年齢と美貌ぐらいなので、(わたしは違いますけどね。あくまで一般論で)、0.5の2乗で4人に一人。10人に一人レベルの美女でも100人に1人となります。


この非対称性が現代の結婚を難しくしていると恋愛哲学者は考えています。なので婚活に関してアドバイスを送るとすれば、できるだけポイントを絞る。普通の男などどこにもいないと。たとえば、顔、カネ、若さなら普通の男は0.5の3乗で、8人に1人。日本人の独身男性の平均的な顔は、まあ星野源。平均年収は400万。平均年齢は40歳ぐらい。これで8人に1人のモテ男です。ヘテロなら16人に1人。

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