第11話 変態ドラゴン②
美少女であるアンジェリカと見つめ合うのが恥ずかしくなって、視線を下げると、目の前におっぱいがあった。いや、見ようとして見たんじゃないよ。偶然たまたま目に入ってきたんだ。
アンジェリカのおっぱいは、ツンと尖った三角形をしていた。まだまだ未成熟さを感じる若いおっぱいだ。先端の桜色がとてもかわいらしい。
ゴクリ。
思わず喉が鳴る。そして……。
「ひゃんっ!」
僕は気が付くとアンジェリカのおっぱいに舌を伸ばしていた。目の前に美少女のおっぱいがあったら?むしゃぶりつくでしょ!先端部分を中心にペロペロと舐めまくる。アンジェリカのおっぱいは柔らかかったが、中身が詰まっているような弾力を感じる。たぶん、これからきっと大きくなるんだろう。そう感じさせるおっぱいだ。僕の気のせいかもしれないけど、甘いミルクのような香りが一層強くなった気がする。
「姫様?」
アンジェリカの嬌声に、メイドさんたちが何事かと集まってきていた。そこでメイドさんたちが見たものは、アンジェリカのおっぱいをハムハムペロペロする変態の姿だった。僕である。
「ルーが、んっ…いきなり胸をあっ、舐めて…」
見られてしまったものは仕方ないと諦めて、アンジェリカのおっぱいをペロペロし続ける僕。僕は悪くない。こんなに魅力的なおっぱいをしているアンジェリカが悪いのだ。
まるで開き直った痴漢のようなことを考えつつ、メイドさんたちに目を向けると、彼女たちも服を脱いでおっぱいを晒していた。小さいのから大きいのまで並んでいる。まるでおっぱいの博覧会だ。
その中でも一番大きなおっぱいの持ち主である一番年上の金髪のメイドさんが、まるで僕を憐れな者を見るような目で見ていた。そうだね。いきなりおっぱいを舐めるドラゴンは変態さんだね。
変態ドラゴンである僕の今後はどうなるのだろう?もしかして、廃棄処分とかだろうか?それとも、王族への無礼で処刑とか?これ、かなりマズイ状況じゃない?
そのことに思い至った僕は、さすがにアンジェリカのおっぱいを舐めるのを止めた。今更止めたことで何か変わるかは分からないけど、もしかしたら、幼い子どものいたずらということで済ましてくれるかもしれない。
せっかくアンジェリカみたいな美少女と出会えたのだ。こんなところで人生を……いや、龍生を終わらせたくはない。
「姫様……ルー様ですが……」
一番年上のメイドさんが、言い辛そうに声を上げる。相変わらず僕を見る目は、憐れな者を見る目だ。そんな目で見ないでほしい。
「もしや、ルー様は母親を求めておいでなのでは?」
ん?
「母親ですか?」
アンジェリカがきょとんとした顔で問い返す。
「はい。ハーゲン先生がおっしゃっていました。ルー様はまだ生まれたばかりの赤ちゃんだろうと。女性の胸は母性の象徴だと云われています。母親の存在が恋しいのではないでしょうか?」
なんだか僕の想像とは流れが違う気がする。もしかして、僕許される?
「そう…ですか……」
アンジェリカが僕をギュッと抱きしめた。アンジェリカの体は細いのに、抱きしめられると、ぷにっと柔らかくて温かい。
「わたくしが、親子を引き離してしまったのですね……。それでルーは……」
「姫様……」
アンジェリカもメイドさんたちも、僕を見る目は同情的だ。もしかして、このまま許される流れだろうか?
「わたくし、決めました!」
「姫様?」
アンジェリカが何かを決意をした目で僕を見る。
「わたくしがルーの母親になります!」
アンジェリカが、僕の目の前におっぱいを差し出すのみならず、その桜色のかわいらしい先端を僕の口にキスさせる。まるで「さぁ、舐めろ」と言わんばかりだ。
「ルー、いいのですよ」
アンジェリカが、まるで僕の背中を押すように撫で、慈愛の目で僕を見ていた。どうやらアンジェリカのおっぱいを舐めても良いらしい。
「ぁ……」
舐めても良いなら、僕は遠慮なく舐める。歯を立てないようにハムハムして、まるで母乳を求めるように吸い、ペロペロ舐める。
「ふふっ。なんだか、くすぐったいです」
変態ドラゴンにおっぱいを舐められているというのに、アンジェリカは相変わらず慈愛の目で僕を見ていた。そればかりか、まるであやすように優しく僕の背中を撫でている。
「姫様……ご立派です…!」
その光景を見て、メイドさんたちが感動したと言わんばかりにアンジェリカを称える。中には涙ぐんでいるメイドさんまで居た。
たしかに、アンジェリカの決意は美しいものかもしれないけど……僕は、別に母親を求めているわけではない。ただ、美少女のおっぱいを舐めたいだけの変態ドラゴンである。
その真実を知ったら、アンジェリカもメイドさんたちも、さすがに僕に幻滅するだろう。僕はあくまで母親を求める赤ちゃんドラゴンのフリをしなければ…!
そんな最低な決意を固める僕の頭をアンジェリカが優しく撫でる。
「ごめんなさいね、ルー。わたくしはまだお乳が出ないんです……」
それどころか、僕に謝る始末だ。本当に良い子すぎて、ちょっと心配になるレベルである。
こうして僕は、アンジェリカのおっぱいをペロペロしても許されるようになったのだった
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