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「生きてれば、こんないい日もあるもんだな」



「ん?なに???」


おじさんの小さな声はうさ子には届きませんでした



よっと、立ち上がりながら

「……なんでもねーよ」とおじさんは微笑みます



「えー、なになにー」


と、おじさんに歩み寄るうさ子




「お、蕎麦に天ぷら、かき揚げまであらー」


「ね!こんないい物棄てるだなんてもったいないよねー」


「……あぁ、俺達には宝だ

ありがとうな、うさ子」


「なによー改まって

と、言いたいところだけど

どういたしまして


他の人たちにも配っておいてね!


どれにしようかなー」



と、うさ子が選んだのは大好きな唐揚げ弁当でした






「いつもはムリだけど

また持ってくるね!」




と、元気よくうさ子はその場を立ち去ります


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