/3
「生きてれば、こんないい日もあるもんだな」
「ん?なに???」
おじさんの小さな声はうさ子には届きませんでした
よっと、立ち上がりながら
「……なんでもねーよ」とおじさんは微笑みます
「えー、なになにー」
と、おじさんに歩み寄るうさ子
「お、蕎麦に天ぷら、かき揚げまであらー」
「ね!こんないい物棄てるだなんてもったいないよねー」
「……あぁ、俺達には宝だ
ありがとうな、うさ子」
「なによー改まって
と、言いたいところだけど
どういたしまして
他の人たちにも配っておいてね!
どれにしようかなー」
と、うさ子が選んだのは大好きな唐揚げ弁当でした
「いつもはムリだけど
また持ってくるね!」
と、元気よくうさ子はその場を立ち去ります
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。