「 Killing Me Softly with His Song」




午前10時 庭にノートパソコンとモバイルバッテリーとスピーカーを持って行った

テーブルと椅子は昨日から出しっぱなしだった


昨日と同じような 強い日差しだったけど

昨日と違ったのは 強い風が吹いていたことだ


構わず 来週からの仕事の準備を画面上に始める

のだが

強風にあおられてノートのページがめくりあがり

テーブルのフックに掛けておいたマスクが飛ばされ

陽射し除けに持って来ておいたタオルも地面に落ちるもんだから

いちいち 拾いに行っていたら

最早 仕事をやる気が失せた



仕事のお供のBGMは Amazon Musicの

なんだっけ

そう MELLOW '70s GOLDというプレイリスト

主に70年代のAORだから耳心地がいいやつだ

適度にまったり 適度にノレるタイプのやつ


強い風に吹かれながら 2~3曲聴いてから

それでも やらねばと

コーヒーのお供に と持ってきたチョコレート菓子を手に取るが

最早 陽射しを受けて溶けかかっている

なんで こんな日に これを持ち出したのか

あんまりにも考えなしだ




昨夜は あんまり眠れていないからか

昼食 食べたら眠くなって 1時間昼寝

目覚めて窓越しに外を見たら 木々の葉が揺れていないものだから

充電がとっくに終わったモバイルバッテリーとポケットWi-Fi携えて庭に出る


Windowsからの更新のお勧めを無視してキーボードをたたく

すると スピーカーからこの曲が流れてきたから手が停まった

オリビア・ニュートン・ジョンの「ジョリーン」が流れても手が停まらなかったのに



聴きながら

この曲で手が停まったのが何故だったのか しばし考えてみたけど

わからなかった


ただ


(Killing Me Softly で 「やさしく歌って」とはな…)


と 子どもじみたことを思ってしまうのは いつものことである





「 Killing Me Softly with His Song」 Roberta Flack

https://www.youtube.com/watch?v=fjrcAGX-eMk





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る