人は“引きこもる”のではなく“我が身を守る”
NOTTI
第1話:引きこもる背景 ①
現在、どの世代においてもこの問題は起きていて、それぞれの世代で根底的な理由はもちろん異なる。
ただ、同じ理由も存在するが、その世代によって同一要因であっても背景が違う。そのような背景もあり、ほとんどは解決策を模索している状況だ。もちろん、誰が悪いわけではない。では、なぜこのようになってしまうのか?これらの問題の背景に“社会貢献”や“個性の崩壊”などの個人の人格形成上の精神発達が早熟するか、晩熟するかでも異なるが、一番はその過程における喪失体験が影響していると考えている。現代は経済格差により、子供たちの場合は生活環境の差異や学習環境の差異など両親の経済状況なども多く影響してくる。それらのことが発端となり、いじめや潜在的情報取得による相互関係の区別などを行う場合が多く確認されている。
そのため、自分よりも勝っていることが許せなくなった、この子はなぜ私より人気なのか?など素朴なものが段階的に膨張していき、それらの空気が爆発した時点でいじめの発生や不登校の発生などいわゆる“自らを守るために引きこもる”という選択をする子供が多い。一方で、20代以上になってくると両親からの経済的な自立も可能になってくるため、高等教育を卒業すると会社に入って社会に貢献する立場になる。しかし、入社したまでは良かったが、会社に通っていくうちに業務のマンネリ化や仕事のミスなど自発的欠落となる要因が増えていく。しかし、やり方を間違えているわけでもないが、無意識のうちに考えてしまうのだろう。
そして、様々な経験から少しずつマイカラーを導入して目の前にある問題に対して真正面から打開をしようと考える人も少なくはない。ただ、個人的に考えた打開方法が問題視されてしまう可能性がある。だからではないが、“こうやるとこうなるのではないか?”や“こうしたらこの部分がうまくいくのではないか?”など個人的なやり方を実践する前に上司などの顔色をうかがってしまう勤務年数の浅い社員が多いのだろう。しかし、その方法は彼らにとっては現状を打破するために考えたやり方であって、実際に試さなければ効果は分からない。
そのため、失敗したからといって上司の顔色をうかがう必要はない。むしろ、上司に協力してほしいと頼む事が重要になる。しかし、逆に失敗しすぎると自分を追い込んでしまう傾向にある人は間違いなく潰れていってしまう。いわば、“もっと良い商品を作りたい”や“もっと良い取引先との関係を構築したい”などの自社利益と他社利益を両方求めるようになってしまう。もちろん、この事は働く上では重要な協調性や会社に対する貢献などに必要な部分ではあるが、過剰になる必要はない。むしろ、バランスを取って行わなくてはいけない部分ではないかと考える。しかし、昇進などで上の立場になると今までの景色とは異なる世界が待っている。おそらく、自分と同じ考え方であっても立場が上がれば見方も変わるため、余計なストレスなどにより、精神的に不安定になることも十分に考えられる。その際に支えとなる人が居なければ間違いなく枯れてしまう。
そして、それらの空気に耐えられなくなっていき、退社に追い込まれていく。決して、悪いことをしているわけではないが、自分のせいで成績を落としてしまった、自分のせいで社員を辞めさせてしまったなどどこか自尊心が失われていく。その結果、引きこもってしまう人が増えてしまうのではないだろうか?
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