第4話 悪魔
青いクレヨンで描かれた小さくて醜い悪魔、顔の原型すら危うい、落書きのような雑さ、言葉も無いのに何を伝えたいかわかってしまう、いつ帰ってくるの?まだ会えないの?どうしていなくなっちゃうの?なんで僕のそばにいてくれないの?悪魔の感情は目の前の人形に向けられている、ずっと、ずっと青い醜い落書きは人形にまとわりついている、夢に見る自分、人形も夢に見た家族、何も喋ってはくれない、夢でさへも私を見捨ててしまう、悲しいね、寂しいね。
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