第2話 夢見
周りの夢が崩れていく、ハリボテの人形に語りかける醜い私、悲しい顔と落書きのような背景、何を言っているのか分からない、どうして誰も何も言ってはくれないの、あの美しかった夢の光景を思い出すことも出来ない、崩れていく、だんだんと画面が雑になっていく、お願い、誰も顔も名前も思い出させてください、僕から夢さへも奪ってしまうのですか、お願いします、私には夢が必要です、悲しいです、夢だけが僕を美しくしてくれた、夢だけが私を愛してくれた、お願いします、僕はもういなくなってしまいます、私すら喋らなくなってしまう、お願いします、愛してください、お願いします、寂しい。
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