冒険者に憧れる深窓の令嬢←実は吸血鬼最強の真祖

謙虚なサークル

第1話目指せ、普通の冒険者。前編

 ――冒険者、それは死と隣り合わせの危険な職業。

 否、職業というのも烏滸がましい、普通の職を失った者、社会から追いやられた者、まともな戸籍を持たぬ者……そんなはぐれ者たちが行きつく先の一つだ。

 誰でもなれる。誰でも名乗れる。誰にも束縛されず、しかし故に誰も守ってはくれない。

 魔物や罠を潜り抜けてようやく手にした宝箱が空なんてことも珍しくはないし、まともに依頼をこなせずただ借金を残して廃業したなんてのもよくある話だ。

 どうにか食い繋いでいた者たちだって、いずれは病気や怪我、老いに負けていつの間にか消えていく。

 そんな現実を知りもせず、本に書かれた『物語』の冒険者を夢見る若人たちが何人も命を落としてきた。

 目も眩むような大金を手にしている一部の上位層は確かにそうだが、まともに生活出来ているようなベテランは非常に少なく、そんな彼らでさえ危険が少ない依頼をこなす程度で、『物語』にあるような冒険は殆どしない。

 それが現実の冒険者なのである――


 ◇


「はぁー……やっと着いた。ここが冒険者の街、ガイゼルね」


 照りつけるような日差しを純白の日傘で弾きながら、私は感嘆の息を吐く。

 木造りの建物、何年も修理していないようなボロの馬車が行き交い、埃っぽい風が吹き荒れている。

 まさに『物語』でよく舞台になっているガイゼル、そのものだ。

 ガラガラガラ、と私の目の前で馬車が走り去り、舞い上がった埃が白地のスカートを汚した。


「けほっ、けほっ。……それにしても埃っぽい街。喉が乾燥するなぁ」


 咳き込みながらも、私はスカートについた埃を払う。

 空気が汚れているだけでなく、とても蒸し暑い。この辺りの気候だろうか。元病弱だった身としては結構堪える。

 木陰にちょこんと座り、鞄から水筒を取り出して喉を潤す。


「んくんく……ぷはぁっ。生き返るぅー」


 気を取り直して立ち上がり、辺りをぐるりと見渡す。

 ここガイゼルは大陸で最も冒険者業が盛んな街である。

 大小多くのダンジョンとアクセスが良く、他業種も多いことから様々な情報、仕事がこの街に集まってくるのだ。

 私が北の果てからはるばるここへ来た目的は一つ、もちろん冒険者になることである。


 ――冒険者、あぁなんと甘美な響きだろうか。

 コネや縁故の跋扈するこの社会において異端とも言える完全実力評価主義。

 戦士、魔術師、盗賊、僧侶……他にも様々なスペシャリストが存在し、戦闘力のみならず多種多様な知識と経験が求められる、まさに冒険のエキスパートだ。

 誰でもなれる。誰でも稼げる。誰でも平等に機会はあり、故に誰もが夢を追う。

 愛と勇気と希望、知恵と工夫と仲間と共に、様々な困難を乗り越え――そして膨大な報酬と惜しみなき賞賛を手にし、また冒険へ赴く。そんな誇りある職業が冒険者なのである。

 幼い頃の私はとても病弱で家族からはモヤシ扱いされており、ベッドで本を読み耽る毎日を送っていた。

 中でも好きだったのが冒険譚、胸躍る冒険物の『物語』に私は焦がれる程に憧れた。

 ――いつか私も冒険者になりたい。

 そう決意した私は何年もかけて病を改善し、身体も鍛え、勉強もして、口調だって舐められないようにお嬢様口調から普通っぽく変えた。

 そんな努力を続けて幾年月。ようやく思いは叶いこの街を訪れたのである。


「さぁいざ往かん、夢と希望の冒険者ギルドへ!」


 細い腕を勢いよく突き上げながら、私は目的地である冒険者ギルドへと真っ直ぐ進むのだった。

 そうして歩くことしばし、目の前に巨大な建物が姿を現す。


「ふむふむ、ここが冒険者ギルドね。看板も立ててあるし、ここに間違いないみたい。では早速……頼もうっ!」


 扉を開けて中に入ると、屈強な男たちが私の方へと視線を向けてくる。

 おおっ、ここが噂の冒険者ギルドか。それにしても皆すごい迫力だ。きっと全員が何らかの達人に違いない。

 そして置いてある物もお洒落だ。

 あの時計なんて小さいのにすごく細かく目盛りが刻んであるし、見たことないような道具も沢山ある。

 これが都会……北の果てとは大違いである。

 私はキョロキョロと辺りを見渡しながら、受付嬢の元へ進む。


「ごきげんよう。わたくしはアゼリア=レヴェンスタットと申しますわ」


 スカートの裾を抓んで会釈をする。

 初対面の相手には敬語を使う。冒険者と言えども礼儀は大切だ。

 そして礼儀作法は長い令嬢生活で叩き込まれている為、自然に出てくるのである。

 ……でもなんか、至る所で笑いを堪える声が聞こえるのは気のせいだろうか。


「こんにちはお嬢さん。冒険者ギルドへようこそ。お仕事の御依頼でしょうか?」


 私の身なりを見て貴族のお使いか何かと思ったのだろうか、受付嬢は苦笑を堪えながら問う。

 いや、わからないでもない。私は背も低いし瘦せ型で、実家の弟からもよく子供みたいだとからかわれたものだ。

 病弱だったからあまり外には出られず色白だし、真っ白な帽子にワンピース着て、日傘まで持っているし、更にこの礼儀正しさからして貴族のお嬢様と間違われてもおかしくはない。

 私は首を横に振ると、笑顔を返す。


「随分気が早い方ですこと。私が来たのは依頼にではなく冒険者登録でしてよ」


 ばさっ、と髪をかき上げて言う。

 瞬間、ざわめいていた屋内が静まり返る。

 ん? 聞こえなかったのかな。

 固まる受付嬢に私は言い直す。


「えーと、冒険者になりたいのですが……」

「……貴女が、ですか?」

「私が、です」


 途端、どっ、と爆発するかのように周囲から笑いが巻き起こる。

 私の横で酒を飲んでいた大柄の男が笑いながらこちらを見た。


「だっはっは! おいおいアンタみたいなご令嬢に冒険者なんてタフな仕事が務まるわけねぇだろ! その恰好、まさに深窓の令嬢とでも言うべきか? 窓際で本を読んでいるのがお似合いだぜ。大方どこぞの『物語』で冒険者に憧れたんだろうが、悪いことは言わねぇ。とっととおうちに帰りな」


 な、なんと……一目見ただけで私の趣味嗜好、健康状態、更には冒険者を志した理由まで見事に当ててしまうとは。凄まじい洞察眼である。

 きっとこの人は歴戦の冒険者に違いない。加えて言うなら凄腕の盗賊――きっと罠の入った宝箱も見た瞬間に見抜いて、あっさり解いてしまうのだろう。道に張り巡らされた罠も鼻歌混じりで解除してしまうに違いない。


「……ふふ、流石は冒険者ギルドといったところでしょうか。ご聡明でいらっしゃいますこと」

「な、なんでぇいきなり。キラキラした目で見やがってよ……」


 男は気味が悪そうに私を見ている。おっと、思わず羨望の眼差しを向けてしまった。いけないいけない。

 それにしても……うーん、甘く見ていたつもりはないが、やはり私ってば他人から見ると頼りなく見えるんだろうなぁ。

 でも、この程度で諦めるなら最初からこんな所に来ていない。

 私は息を呑み込んで、受付嬢をキッと見つめる。


「確かにそちらの方の言う通り、私が冒険者になりたいのは『物語』の冒険譚に憧れたからですわ。しかしそれはダメなことでしょうか? 冒険者は誰でもなれるのではなかったのですか? 憧れを職業にして何が悪いのでしょうか?」

「そ、それは……うーん……」


 勢いよく言葉を並べるが、受付嬢は首を捻るばかりだ。

 しばし沈黙が漂う中、しゃらんと金属の鳴る音が聞こえた。


「――いいじゃないの。試験くらい受けさせてあげれば」


 声が聞こえたのはテーブルの向こうからだ。

 そこにいたのは黒髪の女性。色気のあるお姉さん風の恰好で、つばの広い黒帽子と胸元が開いたローブを纏った姿は女の私から見ても色っぽい。

 外見からして魔術師風の、『物語』に出てくる魔女という感じだ。


「冒険者ってのは来る者の拒まず、去る者追わず、でしょう? それに……ふふ、どうせ実力がなければすぐに辞めざるを得ないわよ。受けるだけなら好きにさせてあげればいいじゃない」

「うーん……それはまぁ、そうなのですが……」

「それともこのAランク冒険者であるレジーナ=ミンストレルの言葉が聞けないというのかしら?」


 レジーナ、そう名乗った女性の胸元でプレートが光るのに気づく。

 そこには遠目からでもはっきりとAランクを示す文字が刻まれていた。


「Aランク冒険者ですってっ!」


 私は思わず立ち上がり、レジーナの元へ駆け寄ってその手を取る。


「Aランク冒険者といえば全人類に尊敬され、常に憧れの視線を向けられているという、あの!?」

「全人類って大袈裟ねぇ……まぁ尊敬自体はされるかもしれないけど」

「あまりの高額報酬故に依頼を受ければ城が建つと言われるという、あのっ!?」

「ん? し、城は流石に……?」

「強過ぎて魔物が避けて通り、ドラゴンすらをも恐れて逃げるという、あのAランク冒険者なのですかっ!?」

「んーーー……?」


 目を輝かせて問う私を、レジーナは何やら不思議そうに見る。

 しまった。興奮のあまり詰め寄り過ぎたかな。『物語』でも最強格として語られるAランク冒険者、そんな人を前にした私が高揚するのは無理もないことである。

 私はコホンと咳払いをして、レジーナから手を離した。


「す、すみません。少々興奮した次第でございまして……おほほ」

「……あなた、随分『物語』に毒されてるみたいねぇ」


 なんだか可哀想な目を向けられている気がする。ちょっと興奮し過ぎたようだ。


「まぁともあれ、冒険者になるのは誰でも自由なのだから、そこは筋を通さないとね。それに夢見る若人には口で言ってもわからないものよ。試験くらいは受けさせてあげればいいんじゃない?」

「う、うぅーん……そうですねぇ……」


 難しい顔をしていた受付嬢だが、諦めたようにため息を吐いた。


「……わかりました。レジーナさんもそう仰ってますし、試験だけなら。しかしあまりに適性がなければ諦めて帰って貰いますよ?」

「やったぁっ!」


 とりあえずレジーナのおかげで一歩前進したようで、私は喜びのあまりぴょんと飛び上がるのだった。


 ◇


「ではまず、この水晶に手をかざしてください。そうすれば――」

「おおおっ! これはあの鑑定水晶っ! 実物を見るのは初めてですわっ!」


 興奮のあまり、私は食い気味に声を上げる。

 これは様々な『物語』で主人公がギルド登録する際に触れる水晶だ。

 手で触れることで本人の魔力を検知、その能力値を測れるという魔道具である。

 主人公最強モノとかだと、主人公はいきなりとんでもない数値を叩き出し、周りを驚かせたりするものだ。大好物です。はい。

 私が舐めるように見ているのを、受付嬢が苦笑しながら眺めている。

 おっといけない。私はコホンと咳ばらいをして、水晶から顔を離す。


「どうやらアゼリアさんはこの水晶をよくご存じの様子ですね……というかさっきから素が覗いてません?」

「あ、あら? 少々興奮したようで……おほほ」


 いけないいけない。言葉が崩れていたようだ。


「その、やってみても構いませんこと?」

「もちろんどうぞ」


 私は言われるがまま、水晶に手を載せる。

 これでも私は一族の中では魔力は高い方だ。勉強したからそこそこ魔術も使える。……まぁあまり好きになれなかったから、魔術師志望じゃないんだけれども。


「各能力値がA~Fで表示されます。誰でもなれるとはいえ実力が乏しければやっていけないのが冒険者。総合値でE以下を出した場合はカードはあげられません。確かに冒険者は誰でもなれますが、無暗に若い命を散らすのはギルドとしても推奨はしておりませんので。……よろしいですね?」

「えぇ、よろしくってよ」


 って答えたものの、不安だな。Eって言えば一般人レベルだよね。

 流石にそれよりは上だと思うけど……いやいや弱気になるな。案外すごい数値が出るかもしれない。

 よーし、頑張るぞ。私はすぅっと息を吸い、全身に魔力を漲らせる。


「はぁぁぁぁぁぁ……」


 気合の掛け声を上げながら魔力を水晶に込めていく。

 もっと、もっとだ。まだいける。こんなんじゃ試験は合格できない。

 その時思わず力が入った。途端――パキンと音を立てて水晶が砕ける。


「……へ?」


 私の口から間の抜けた声が漏れる。

 見れば私の手の中で水晶は粉々に砕けていた。

 なになに? 何でいきなり割れたの? 一体何が起きたっていうの?

 困惑したのはその場の人たちも同様で、空気は凍りつき全員が無言のまま固まっている。


「ぷっ、あはははははっ!」


 そんな中、どこかで笑い声が上がった。先ほど私の素性を見破った男だった。


「いやー水晶が壊れちまったなぁご令嬢。もしかして数値が低すぎたんじゃねぇの? 昔、病人を測ったらあまりに数値が低すぎて壊れたって話を聞いたことがあるぜ」


 うっ、そういえば聞いたことがある。

 あの水晶はある程度の範囲までしか測定できず、それを外れるとエラーが出るとか。

 つまり私はF以下? しかも低すぎて粉々に砕ける程だなんて……幾ら鍛えたからってモヤシはモヤシなのだろうか。とはいえ水晶にまで拒否されるなんてあんまりである。


「うーん、測定不能ですね。水晶も壊れちゃったし、予備もありませんので……」

「えええっ!? そ、それじゃあ試験は……」

「お預けです。冒険者ライセンスカードもお渡しできません。申し訳ありませんが」


 うーむ、これが『物語』でよく見るお役所仕事というやつか。……参ったなぁ。私はすぐにでも冒険者になりたいというのに……

 頭を抱える私の横で、レジーナが神妙な顔をしているのに気づく。


「おかしい……幾ら魔力が低すぎると言っても、せいぜいエラーが表示される位なはず。水晶が壊れる程の負荷がかかるとは到底思えない……ねぇあなた、アゼリアと言ったかしら。ちょっと付き合って欲しいのだけれど」

「へ? 別に構いませんけれど……?」


 突然の誘いに戸惑いながらも、私は頷いてレジーナについて行く。


「ちょ、どこ行くんですかレジーナさん! 勝手なことをされると困ります」

「裏の訓練所を借りるだけよ。すぐに終わるわ」


 呼び止める受付嬢を無視し、レジーナはズンズン奥へと進んでいく。

 困惑しながらも向かった先はギルドの外、鍛錬場のような所だった。

 そこには打ち込み用の木人形や弓や魔術の的が置かれている。


「あなた、魔術が使えるわよね。ちょっとそこの的に撃って貰えないかしら」


 レジーナは軽く腕組みをしながら、言葉を続ける。


「ふふ、何故わかったのか。って顔ね。私も魔術師だからあなたが発する魔力くらい感じ取れるわよ。それにしても魔力を込めただけで水晶を破壊するなんてとんでもない才能だわ。それに君の血に刻まれた術式紋、さぞや高名な魔術師の家柄でしょう。……皆はまだ気づいてないみたいだけどね」

「うーん、遠い遠い御先祖様は凄い人だったようですが……」


 実家ではあまり詳しく教えて貰わなかったんだよな。……興味もなかったし。


「なるほど、遠縁の一般人ってワケ。稀にいるのよねこういう子。ともあれ君には才能があると思う。それを確信に変える為、実際に魔術を見せて欲しいの。――さ、やってみて頂戴」

「うーん、でも私、魔術にはあまり自信がないのですが……」


 私はある程度魔術を使える。冒険者になるには必要だろうと実家で練習してきたからだ。

 しかしどうも才能がなかったのか、下位の魔術しか覚えられなかったし、それもかなり下手だったのである。


「いいから、お願い」

「はぁ……」


 そこまで言われては仕方ない。私は指先に魔力を込め、『火球』を念じる。

 生み出された炎の塊はゆっくり、そしてどんどん大きくなっていく。

 燃え上がる炎を見ながらふと、私はレジーナの意図について考える。

 ――何故私に魔術を使わせようとしているのだろう。

 もしかするとこれってレジーナなりの試験なんじゃなかろうか。『物語』では先輩冒険者が新人を試すなんて描写が多々あった。


 だとしたら半端な真似は出来ないぞ。本気でやらないとダメだろう。

 私は気合と共に指先に魔力を集めていく。

 炎は一気に燃え盛り、大きく、そして熱量を増していく。

 辺りは乾燥し、熱で視界は歪み、地面に触れた箇所がドロリと溶けていた。


「な……っ!」


 レジーナが驚いたような声を漏らしている。

 マズい。もしかして私、何かまたやらかそうとしている?

 ……そうだ。前回だって水晶を壊して測り直しと言われたのに、あの的を壊したらまさしく二の舞じゃないか。

 いやー、危ないところだった。よく気づいたぞ流石は私、反省を次に生かせる子だ。

 つまり正解は――小さく絞った炎をあの的に命中させる。


 大きく膨れ上がった炎を小さく、細く纏めていく。……うん、いい感じ。

 蠟燭の火程に小さくなったそれを、私は的に向かって放った。


 ゆらゆらと揺らめきながら炎はゆっくり進み、的の真ん中に命中する。

 瞬間――ごぉう! と唸りを上げて炎は周囲に牙を剥く。

 目の前に並んでいた的を全て消し炭と化し、天高く伸びた炎は雲を蒸発させ、空を焦がす。

 地面は融解し、周囲の気温は一気に上がった。燃え盛る炎を私とレジーナは茫然と見上げていた。


「……やば、威力抑えるの忘れてた」


 サイズは小さくしてもしこたま上げた熱量はそのままだったので、大惨事になってしまったのである。

 うう……やっぱり私、魔術苦手だなぁ。

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