第2話 ドイツ語の挨拶

 Grüß Sie!


 さきほどbis bald(また後で!)と言ったままになっていたので、今日は挨拶説明も書いておきます。知ってるよーと言う方は読み飛ばしてくださいな。


 さて、ここにありますGrüß Sie! は前回のGrüß Gott!と似てると思われたのでは?

 どちらも「こんにちは!」です。

 ドイツ語でこんにちは、はGuten Tagが有名だと思います。標準ドイツ語(北)だとそうですね。でも南の方はGrüß Gott! このまま訳せば「挨拶 神」ですが、元の意味は「Grüß(あいさつ)dich(君) Gott(神)!」→神のご加護を。


 この挨拶が使われる地域、宗教によります。カトリック圏の南ドイツとオーストリアですね。福音派の地域(フライブルクとか)も含まれるらしいです。北はプロテスタントなんですよ。


 そして学校だとGrüß Gott!で習いますが、実生活は違ったり。


「Frau Mikan, Grüß Sie!」私の先生はいっつもニッコニコしてこう挨拶してくださいます。

「Hallo, Sakura Grüß dich!」友達とかだとこうだったり。

 おじいちゃんたちは「Grüß dich!」って声かけてくれます。大家さんはGrüß Sieだったかな。私はむしろGrüß Gottという挨拶の方があまりなかったかもしれない(身近には)。

 単にHalloのことはしょっちゅうなので記憶にあまりありません。友達だとHallo!が多いし。イタリア人の先生はGrüß Sieだったなぁ。


 Sieはドイツ語で敬称、dichは親しい間柄に使いますね。これらはGrüß Dich Gott!の短縮系と捉えていい、だったかな……みたいな?……専門家では無いので曖昧。

 https://www.gruess-gott.eu/alpenland-und-tradition/was-bedeutet-gruess-gott/も参照。


 先生のGrüß Sie!はほんっとうに和むんですよ。グリュース、ズィー(長め)!って感銘込めていって下さるんです。一発で安心します。


 Servus!(あなたの僕)と挨拶する時もあります。

「僕」って、これもなんとな〜く宗教思想が絡むのかしら? とか想像しちゃいますね。バイエルンやオーストリア地域の挨拶で、出会い頭とお別れ両方に使います。


 地方によって挨拶が違ってくるので、一応使い分けられるところは使い分けています。なのでミュンヘン空港ではGrüß Gott、ベルリン行ったらGuten Tagにしています。

 方言って素敵だなと思うのだけれど、中には別の地域の方言を揶揄したりする方もいるので、なるべくその地方に合う言葉で・・・とはいえ北の方言はわからないのが難点。あ、フランスに近いあたりだとフランス語も混ざってたりする気がしますけれど。


 そしてSchöne Nachtはおやすみなさい♪💤 ですが、bis bald!は…「また後でね!」「またね!」みたいな感じ。

 明日ね〜! って言いたかったら「bis morgen(明日)!」って言います。

 bisが「〜まで」だから色々ヴァリエーションができるのでした。


 それではそれでは、

 Bis morgen!


P. S. 早速新エッセイのコメントやフォロー、ありがとうございます! うーれしーいです!

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