03-32S エピローグ

 カゲシン教導院総雑務房主席ヘルステン・アウレイガーストは激務に追われていた。

 フサイミール宗主補は性病病棟から無事に退院したが、入れ替わり、多数の上位貴族が入院したのである。

 教導院総雑務房の仕事の中心は教導院の財務であり、ヘルステン自身も算用所の出身だ。

 やんごとなき方々の不平不満を宥めるのは、少なくとも本来の仕事ではない。

 だが、『総雑務』であるから、他の役所が拒否した事柄は全て総雑務房に、つまりヘルステンに降りかかってくる。

 そして、その激務に輪をかけていたのが、施薬院での『薬術便覧』の出版である。

 あの、お騒がせ変態男、倒錯の天才と言われつつある『カンナギ・キョウスケ』が作った本だ。

 カンナギはこの本の作製に湯水のように資金を投じていた。

 監修に入った施薬院講師たちや手伝いの施薬院学生たちに支払う金額は破格だったし、薬種商たちとの会合ではカンナギの方が接待として飲食代を負担している。

 ヘルステンが見た所、カンナギの負担額は少なくとも金貨二百枚、恐らくは三百枚以上になる。

 驚異的な財力、どこぞの公爵並の財力である。

『青』の学生証のためにポンと金貨五百枚を支払った時にも度肝を抜かれたが、今回も馬鹿みたいな使い方だ。

 本来、このような専門書はそう多くは売れない。

 従って、発行部数も多くはない。

『薬術便覧』の初版は一千部。

 専門書としては多い方だが、この本の印税の半分は施薬院シャイフ教室に入る。

 カンナギは赤字もいい所だろう。

 ところが、更に驚いたことにカンナギは本の値段を安くすると言い出した。


「個人で写本するよりは高いが、写本を人に頼むよりは安い、という所ですね」


 写本するぐらいなら買った方が安い額にすれば、本物を買うだろう、ということらしい。

 ヘルステンは呆れた。


「其方の想定は間違っている。多くの者は、必要な所だけを自分で写本する。それが一番安い」


 カゲシン施薬院の本、ましてシャイフの名が入った本ならば各地の図書館などが確実に購入する。

 故に、値段は高く設定した方が得だ。


「この本は、部分的に写してもあまり意味は無いんですよ」


 良く分からんが本人が良いというのだから、『薬術便覧』は妙に安い値段になった。

 勿論、上質紙を使用しているから、市井の娯楽小説などに比べれば高いが、学術本としては極端に安い。


 そして、『薬術便覧』は即日完売した。

 完売したどころか追加注文が殺到した。

 発売初日にして再版が決定したのである。


「再版は五千部、いや一万部ぐらい刷ってもいいでしょうね」


 驚愕しているヘルステンにカンナギは事無げに言い放った。


「そんなに売れるわけがあるか!」


 専門書の再版など、普通はあっても数年後だ。

 初版の五倍、十倍の再版など聞いたことが無い。

 性病騒動のこのクソ忙しい時に、専門書を一万部!


「売れなかったら私が全て引き受けますよ」


 性病関係で、更にはフロンクハイト関連でクソ忙しいこの時に、馬鹿みたいな部数の再版!

 これを受け入れたら、雑務房の、ヘルステンの業務は殺人的になるだろう。

 誰が、こんな事を、・・・そして、ヘルステンは受け入れた。


 教導院総雑務房はカゲシン関係の出版物を扱う。

 出版物の一つ一つにはそれぞれ担当官が付き、実際の印刷や紙の手配、製本など細々とした雑務を手配する。

『薬術便覧』の担当はヘルステン当人だった。

 何となく、これは他の者に任せるべきではないと考えた結果である。

 結果から言えば『薬術便覧』は全て売れた。

 売れて売れて、何度も再版されてしまう。

 日を追うごとに、地方からの問い合わせが殺到したのだ。

 ヘルステンは一か月以上、悪夢のような激務を体験し、そして多額のボーナスを得た。

 出版担当者は発行部数に応じた報酬が与えられる。

 通常ならば小遣い程度の金額だが、数万部ともなれば馬鹿にならない。


 ヘルステンは唸った。

 自分の臨時収入もあるが、驚愕すべきはカンナギの収入だろう。

 最初の再販で当初の出資を全て取返し、おつりが来ている。

 ヘルステンは考える。

 カンナギ・キョウスケ、男性自慰行為が大好きという噂の男。

 コンニャクの使用方法に精通していた事から推察すれば事実だろう。

 毎日のようにコンニャクを使っていたに違いない。

 幼女趣味も確定だ。

 極め付きの変態だが、しかし、医者としての才能、金儲けの才能も明らかだ。

 武人として、魔導士としての才能もあるように思われる。

 この男からは目を離すべきではないだろう。

 ヘルステンは、同類の変態と誤解されない程度に、カンナギと親しくすることに決めた。




 帝国宰相府では、施薬院主席医療魔導士シャイフ・ソユルガトミシュが今回の事案についての最終報告を行っていた。

 報告結果に、帝国宰相首席補佐官エディゲ・ムバーリズッディーンはその残った隻眼に満足気な表情を浮かべる。


「では、其方の見解ではフサイミール殿下が早くに性病に罹患したことが、結果的に我らに有利に働いたと、そういうことか?」


「フサイミール殿下を隔離したことで、それ以下の位階の方々も抵抗せずに隔離に同意して頂けました。

 自護院の協力も早期に得られましたし、市井の早期取り締まりもできました。」


「あの殿下は、ある意味貴重な方だからな」


 ムバーリズッディーンは皮肉とも言い難い感想を漏らす。


「ともあれ、今回は良くやった。

 フロンクハイトは、しばらくは我らに逆らうことは出来ぬであろう。

 諸侯にも大きな示威になった。

 今回の月の民の一連の工作を防げたのは施薬院の敢闘によるところが大きい」


 滅多に人を誉めないムバーリズッディーンの称賛にシャイフはかしこまりながらも笑みを隠せない。

 帰ったら部下たちを存分に褒めてやろう。


「それにしても、施薬院は面白い男を手に入れたな」


 不意の問いにシャイフは緊張する。

 面白い男と言えば、あの男しかない。


「若いが才のある男です」


「医学の才だけでなく、組織者としての才もあるようだな。

 性病病棟の組織をほぼ一人で切り回していたと聞いたぞ」


「は、試しに任せてみれば予想以上にうまく切り回していましたので、そのまま任せました」


「十六の男に任せるとは、其方も豪胆だな。

 結果的には正解だったし、新たな才能を発掘できたのは僥倖であった。

 シャイフ家に迎え入れるのか?」


「その辺りは、クロスハウゼン家との折衝もありますので」


「ふむ、そうか。しかし、施薬院の次は少々不安だったのだが、希望が見えたな」


「はっ」


 シャイフの背に冷や汗が流れる。

 ムバーリズッディーンは、施薬院の次代、つまりシャイフの息子トクタミッシュには不安があると言っているのだ。

 実際、それは正しい。

 今回の話、性病病棟をカンナギに任せたのは結果論である。

 シャイフ自身はトクタミッシュに任せたつもりだったのだ。

 だが、トクタミッシュは業務をカンナギに丸投げして、全く関わっていなかった。

 シャイフ自身、息子には落胆を禁じ得ない。

 何故、トクタミッシュはこんなことをしたのか?

 それも、ろくに報告もせずに。

 カンナギとの仲はそう悪いようには見えなかったのだが。


「カンナギには早めに宗教修行に入るように薦めよ。

 バフシュ・アフルーズのようになられては困る」


 カンナギが宗教修行?

 シャイフは、カンナギにはその気が全く無い事に気付いていた。

 そう言えば、トクタミッシュもろくに宗教修行を行っていない。

 だが、カゲシンで帝国宰相府との関係を保つには宗教修行は避けて通れない。

 課題が多すぎる。

 シャイフ・ソユルガトミシュは重い足取りで施薬院に戻った。




 クロスハウゼン邸では、カラカーニーが、一振りの剣を検分していた。

 極めて特殊な剣だ。

 一見すると、普通の汎用品のロングソード。

 だが、魔力を流すことで、強度が増し、驚異的な切れ味を発揮する。

 この特徴は伝説の、そう古の最終皇帝が愛用したとされるエクスカリバーにそっくりだ。

 無論、カラカーニーはエクスカリバーの実物は知らない。

 それでも、驚異的な切れ味と、伝説と同じ特徴は注目せずにはおられない。

 この剣を持っていたのがカンナギ・キョウスケだ。

 彼は、一体どこでこの剣を手に入れたのか?

 聞き出す必要がある。

 だが、下手に聞いて機嫌を損ねるのも拙い。

 カンナギの取り込みは、まだ完全ではないのだ。

 誰に聞かせるべきか?

 ・・・やはり、ネディーアールだろう。

 ナイキアスールの報告では、カンナギは明らかにネディーアールに弱い。


 轟音がして辺りに土ぼこりが舞う。

 土埃の向こうに佇むのは一人の青年。

 もう一度、轟音と土埃。


「ふむ、なんとか、物に出来たようです」


 若者は土埃を払うとカラカーニーに近づいた。


「『地中爆発型ファイアーボール』ですか。

 確かに効果的、大変に興味深い。

 しかし、かなり高度な術式です。

 複数の術式の同時起動が前提だから、呪文を唱えての発動では難しい。

 これを十六歳の男が発案したというのですか?」


「そうだ。かなり特異な才能と言って良いだろう」


 カラカーニーは目の前の男、彼の嫡孫であるバフラヴィーに答える。


「後は、戦場で使えるかどうか。

 レトコウに連れて行く予定だ。

 其方の隷下に付ける。

 力量を見定め、使えるようならば、アシックネール、あるいはトゥルーミシュを嫁にやろうと思う」


 カラカーニーの正夫人の息子二人は既に死去している。

 バフラヴィーにも正規の兄弟はいない。

 庶子ならば何人かいるが。


「トゥルーミシュとなると、ガイラン家の婿も考慮すると?」


「ライデクラートが悪くないと言っている」


 トゥルーミシュはカラカーニーの第三正夫人ライデクラートの娘だ。

 世間的にはカラカーニーの娘となっているが、実は、ライデクラートと前夫の娘である。

 ライデクラートは当初、カラカーニーの次男をガイラン家の婿として迎える予定であった。

 その婚約中にライデクラートが妊娠し、生まれたのがトゥルーミシュである。

 つまり、トゥルーミシュはカラカーニーにとっては孫になる。

 出産前に夫が死んでしまったため、ライデクラートはカラカーニーの第三正夫人に入ったのだが、その理由の一つがトゥルーミシュの存在であった。

 そして、現在、ライデクラートには未だ男児が産まれていない。

 このまま行けばトゥルーミシュが婿取りをする事になる。

 バフラヴィーの第二正夫人であるライデクラートの同母妹が男子を産めばまた話は変わるが。


「ふむ、ライデクラート殿も乗り気ですか」


「戦場で使えるようなら、其方の片腕になるかもしれぬ」


「少々、性癖が偏っていると聞いていますが?」


「多少の癖は致し方なかろう。品行方正・清廉潔白な男などつまらん」


 クロスハウゼン家当主カラカーニーはそう言って、片頬だけで笑った。




 カイエン、ではなく、スヴィンヒュト・ウィルヘルミナがフロンクハイトの集団と接触し、それに潜り込んだのは、カンナギ・キョウスケと別れた翌日だった。

 下級侍女に密かに協力を求め、侍女の下働きとして一団に潜り込んだ。

 フロンクハイト留学生一団は、カゲシン使節団の監視下でフロンクハイトに向かう。

 ウィルヘルミナは当然、疑われるものと覚悟していたが、拍子抜けするほど何もなかった。

 カゲシンの使節団は、フロンクハイトの女たちにすっかり骨抜きにされていたのである。

 カゲクロで合流した時点ではそれほどでもなかったが、船でアナトリス河を下り、ゴルダナ海経由でテルミナスに着くころには、カゲシン使節団はフロンクハイト側の、特にエイレン・カロリーナの思いのままとなっていた。

 カゲシンからテルミナスまで、道程は全て船であったが、その船上でフロンクハイトの女たちはヤリまくっていたのである。

 カゲシン使節団の男たちの魔力量は最も高い者でも正魔導士程度で有り、エイレンの肉体的接触には全く抵抗できずにいる。

 しかし、・・・ウィルヘルミナとしては嘆息するしかない。

 誇り高きフロンクハイトの高位貴族が、人族の男とのべつ幕なしヤリ続けるなど、聞いたことが無いし、あってもならないだろう。

 何より、横にいるのが苦痛だ。


「仕方ないでしょう。どうせスヴィンヒュトチャーチに戻ったら記憶抹消刑は確実なのだから。

 だったら今を楽しむしかないのよ」


 ウィルヘルミナの問いにエイレンは虚ろな目付きで答える。

 あの事件以来、そして、クロスハウゼン・カラカーニーに完敗してからは更に、彼女の性格は変わった。

 感情の起伏が激しくなり、享楽的になっている。

 侍女たちも、すっかり変わった。

 完全にセックス依存症。

 カゲシン代表団の男たちは勿論、女たちも饗宴に巻き込み、更には船員まで誘っている。

 乗っている帝国汎用船、通称ダック船には、ろくな船室がない。

 ウィルヘルミナは身を守るため、わずかな戸板で仕切りを作りそこに閉じこもることを強いられた。


 だが、ある日、その生活は唐突に終わった。

 船はテルミナスからゴルダナ河を遡り、ゴルデッジに到着。

 ここからフロンクハイトまでは陸路になる。

 そして、ゴルデッジに到着した翌日、エイレン・カロリーナは姿を消した。

 高級侍女のうちビルギッタ、二人の下級侍女、数人の下働きがともに姿を消している。

 引き籠っていたウィルヘルミナがこれを知ったのは逃亡から丸一日経ってからであった。


「私たちも一緒に逃げる筈だったのです」


 残されたカイサとイヴァラが絶望的な顔になる。

 二人が残されたのはカゲシンの男たちの相手をさせるためだろう。

 ゴルデッジ到着後、エイレンは久しぶりの陸上での宴を提案し、男たちもそれに同意していた。

 そして、『ブンガブンガ』が始まって数時間でエイレンは姿を消したのである。

 カイサたちは何も知らないまま男たちの相手をし続けていたわけだ。


「このままフロンクハイトに戻れば私たちは『記憶抹消』ですよね?」


 カイサの言葉にウィルヘルミナは嘆息する。

 エイレンはともかくとしてカイサ以下の侍女たちがそのような処分を受けるなどあり得ない。

 彼女たちは、そもそもそのような立場ではないのだ。

 エイレンはそれを信じ込ませて協力させていたらしい。

 ウィルヘルミナがそのようなことはないと話すと、カイサたちの動揺は収まった。


 カゲシン使節団の男たちはエイレン・カロリーナの逃亡に大慌てだったが、ウィルヘルミナはある意味、落ち着いていた。

 これで、いくらでもいいわけが出来る。

 死んだシュタール・シェラリールと逃亡したエイレン・カロリーナに全ての責任を押し付けられるからだ。

 エイレンがどこに行ったのかは気がかりだが。


 ゴルデッジに逗留する事三日。

 カゲシン代表団はエイレンたちの探索を諦め、フロンクハイトに向かう事となった。

 エイレンが周到な逃亡準備をしていたことが判明したからである。

 帝国内で活動する血族はしばしば幾つかのセーフハウス、避難場所を作っている。

 エイレンは以前にも帝国内で活動していたことがあり、手懐けた者がいたらしい。

 その手引きでエイレンは離脱していた。

 少々の探索では見つからないのが明らかだろう。

 自分の身の安全だけは手抜かり無いのだとウィルヘルミナは苦笑した。


 しかし、見習うべきかもしれない。

 フロンクハイトの初動は完全に失敗した。

 初動は牽制であり、本作戦とは別だ。

 だが、本作戦が成功する、とは限らないのだろう。

 自分もセーフハウスを作っておくべきかもしれない。

 しかし、・・・とりあえずは、帝国内で何かあったらカンナギの所に逃げ込めばよいだろう。

 あの男は自分に頼まれれば嫌とは言わない。

 ウィルヘルミナは根拠なく、そう確信していた。

 だから、カンナギの事は黙っていよう、父である教皇に対しても。

 隣の馬車の上から聞こえる嬌声に顔をしかめながらスヴィンヒュトの娘はそう考えていた。




 ━━━帝国期、特にガーベラ会戦以前のKKの資料は少ない。従前よりその間の貴重な資料とされてきたのが、アフザル・フマージャの『カンナギ・キョウスケ記』(以下『KK記』)である。━━中略━━アフザルはカゲシンの医師で第四帝政末期に生まれたとされる。KKの二〇歳ほど年下とされるが、医師として活躍するとともに多数の著述を残した。最も有名なのが『KK記』である。━━中略━━アフザルは広く証言を求め、その記録は貴重な資料となっている。しかしながら、多くを伝聞に頼ったため、現在では明らかな誤りとされている記事も少なくない。━━中略━━有名な所では、『KKは帝国歴一〇七八年に永遠の霊廟でマリセア・ネディーアールにより採用された』や、『カンナギという名字はネディーアールにより名付けられた』などが『KK記』由来であるが、これは現在否定されている。━━中略━━一方で興味深い事実も有る。KKと言えば極度の淫蕩で女性の調教が趣味とされた人物だが、この時期にはそのような話は無かったという。━━中略━━『KK記』によれば、この時期のKKは『男一人愛同盟』なる反社会的非道徳的な男性自慰行為愛好集団に所属し、その中心人物だったという。━━中略━━この記述は長年疑問視されていたが、昨今、当時のマリセア宗主補の記録が発見され、事実と判明した。━━中略━━KKが極めて高い性的能力、つまり重度の性的欲求を抱えていたのは間違いない。推測するに、出世する以前のKKはその鬱屈した性欲を男性自慰行為で紛らわせていたのであろう。そして、出世後にその絶倫を爆発させたと思われる。極端から極端に走ったわけである。━━中略━━KKの道徳性については度々議論される所であるが、その性欲に関しては、一般的とは言い難いレベルにあったのは間違いない━━━

『ゴルダナ帝国衰亡記』より抜粋

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