第168話 息が苦しい

 どこまで流されて行く? 未来永劫、朽ち果てることもなく星の海を漂うのか。

 爆発の衝撃で宇宙服は破れなかったが、酸欠で死ぬよりそっちの方が良かったかもしれない。

 そろそろ息が苦しくなってきた。

 遠くに見える光は救助隊か?

 間に合ってくれることを祈りつつ、俺は静かに目を閉じた。

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