第103話 吐息・どこ

 犯人たちに追いかけられて、俺はどこか隠れる場所を探した。多勢に無勢、ここは素直に逃げるべきだ。

 ちょうどいい具合に廃墟がある。俺は中に飛び込み、床下に身を隠した。

 敵はしばらく探し回ったが諦めて出て行った。

 緊張の解けたおれは、ホッと吐息を漏らした。

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