第078話 声も出せない。
陽が落ちてキャンプ場は真っ暗になった。友人は僕をテントから出し、空を指さした。
満天の星だ。なじみのある一等星が埋もれるほどに星が散らばり、ミルクを流したような天の川が郷愁を誘う。あまりの美しさに声も出せない。
僕は星空に郷愁を覚えた。
あの体験が宇宙を目指すきっかけになった。
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