第066話 煩い心臓
プロデビューが決まった今だからこそ、自分を知らない人たちの前で、ギター一本で歌ってみたかった。
心臓の鼓動が煩い。初ライブ以上のプレッシャーだ。だがそれも楽しみの一部。おれは全てを受け入れ、全力で演奏した。
大歓声と拍手で包まれた瞬間、プロの道を選んだのは正しかったと実感できた。
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