第048話 もしもの話

 もしも今日晴れていたら、公園に行きたい。花を愛で、水面に落ちる薄桃色の花びらを見ながら歩きたい。頬をなでる風を感じながら、全速力で走りたい。

 でも外は雨。そして私はベッドに横たわっている。もう一度、この足で歩きたかった。

 もう、疲れたよ。

 私は青空を思いつつ、静かに目を閉じた。

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