第003話 本・手紙
父の書棚から出した古い本に、達筆すぎて読めない手紙と、古びた写真が挟んであった。父に見せると、曽祖父が出兵するときに書いたものだと解った。
教科書の出来事だと思ってた戦争は、実はこんなに身近なものだった。
曽祖父のことを知りたくなった昼下がり。
遠くで蝉が鳴いている。
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