第8話そんな尊いことある?!

「あーちゃん!お帰りなさい!」


「お、お邪魔します。」


「もー、あーちゃん!此処は、これから毎日あーちゃんが帰る家なんだからただいまでしょ!」


「で、でも僕こんなに綺麗なお家に入って良い人じゃ無い…。」


タワーマンションの最上階のお部屋で玄関だけでも僕が家で使っていたスペースが余裕で収まるぐらいに広くてとても綺麗。


「そんなわけないでしょう!僕、今親と別れて暮らしてるんだ。だからあーちゃんが僕と一緒に暮らしてくれると嬉しいな?」


「そ、そうなの?」


あきもこんなに広いおうちで家族の人と暮らしていないのは淋しいのかな?


「うん。だからあーちゃんが僕におかえり、ただいまって言ってもらえると嬉しいな!」


「うん。分かった、僕、あきに毎日おかえりって言うよ。あき、お帰りなさい。ニコッ」


「うっ、なんという破壊力っ」


「大丈夫?あき?」


「だ、大丈夫だよ!…これが萌えか。」


「さて、あーちゃん!ベットでお休みしようね。」


「え、僕まだ眠くないから大丈夫だよ?家のお手伝いとかした方がいいんじゃないかな?」


「今はそんなこと気にしなくて大丈夫だよ?それよりあーちゃんの身体はお休みしたがってるからちゃんと身体を休ませないとね。」


「今、僕の身体おやすみしたがってるの?」


「そうだよ。今日はあーちゃんの体に傷薬をを塗ったから今日はお風呂に入れないけど明日は入れるから一緒に入ろうね!」


「え、いや、その」


「はい、まずはお着替えしようね!!そうだ、悪いんだけどまだあーちゃんのお洋服が無いんだよ。嫌かもしれないけど当分は僕の部屋着ではもも良いかな?」


「僕は、全然大丈夫だけど、あきの洋服を僕が着ても良いの?」


「勿論だよ!逆にあーちゃんが僕のお洋服を着てくれるなんて僕へのご褒美だよ!」


「秋人様そのセリフは変態が良くいう言葉ですよ。」


「いたの拓海?」


「はい。最初からいましたよ。」


「失礼だな。僕は変態じゃないよ。この愛は純愛だよ。」


「変態度がヤバいですね…。」


「最近お前僕に対して失礼過ぎはしないかね。」


「気のせいですよ。」


「へー梅原に言っちゃおうかな~?」


「何をですか?」


「梅原が悪口いう度に拓海は結構傷付いてて嫌われてるのが地味に辛いって。あ、あと、拓海が梅原の事本当はす…「それ以上はいいです。」え~僕が梅原に言ってもいいんだよ~。」


「あなたは本当に性格悪いですね…。」


「え、僕褒められてる?」


「な訳ないでしょう…。」 


「あき、拓海さんと喧嘩しちゃ#めっ__・__#だよ!


「ぐはっ!ボソッ…尊すぎる!!破壊力半端ねぇー!」


「あき!仲直りしないとめっだよ!」


「ご、ごめんね拓海」


「い、いいえ…、こちらこそすみません。」


「あーちゃんちゃんと仲直りしたよ?許してくれる?」


「うん!皆仲良くしなきゃ。」


「あーちゃん可愛いね~♡」


「あき、僕可愛くないよ…?」


「は~♡、あーちゃん何で純粋なんだ!」


「?」


「はぁ~」 


「綾さん、私はこれから綾さんのお食事をお作りしますのでそれまでベットでお休みください。」


「僕もお手伝いします。」


「綾さんのお身体は今とても疲労が溜まっている状態なので綾さんのお身体が元気になったら一緒にお食事を作りましょう。」


「拓海もこう言ってるしあーちゃんは今日はもうお休みしよう?」


「うん…。分かった。拓海さんよろしくお願いします。」


「はい。こちらこそよろしくお願いします。」


「何で二人して微笑みあってるのさ。」


「はいはい。またやきもちですか。」


「そんなんじゃないし~。さ、あーちゃんお着替えしに行こうね!」


「うん。」



ガラッ


「うーん此処らへんかな~…これとこれにしようか。」


「これ、僕が昔着てた今此処にある一番小さい服なんだけどどうかな?」


「うん。着てみるね。」

……。


「どう?」


「…大きい。」


「ボソッ…萌え袖パネェ。」


「大きいよね?大丈夫かな?」


「いや、全然大丈夫!」 


「そ、そうかな?」


「とっても似合ってるよ!」


僕が中学生の時に来ていた肘まで袖がある白のシャツに部屋着にしてた黒の七分丈のズボン。捨てずに残しておいて良かった…。

あーちゃんが着るとシャツが七分袖になってマジで萌え袖なんだけど♡。ズボンなんで引きずってる…クソ可愛い。マジで尊いんだけど…。今日が僕の命日か…。初めて神を信じれそうだ。


「あき?大丈夫?体調が悪いの?」


「そんな事ないよ!じゃあ僕もちゃちゃっとお風呂入って来るからあーちゃんは先にベットで休んでてね。はい、入って入って!」


「う、うん。うわっふかふか…。お布団ってこんなにふかふかなんだね。」


「よく眠れそうかな?」


「うん…ありがとう」


「うん、じゃあゆっくり休んでてね!」


ガチャン


「身体包帯だらけだな…。本当に僕がこんなにいいベットを使っても良いのかな…?僕はいらない子なに。僕があの家にいない方がお母さんは喜ぶんだろうな…。でも僕は…一度でいいから…誰か、に…スゥースゥー」


ガチャ


「良かった。あーちゃんちゃんと寝てる。」



ガチャン


「拓海。今日はありがとう。」


「良いんですよ。それより綾さんは?」


「今のところはぐっすり眠ってるよ」


「それは良かったです」


「今の目標は兎に角あーちゃんを名一杯甘やかすことかな。」


「私も協力いたします。」


「助かるよ。」


「あなたはここ数日で随分お変わりになられましたね。」


「全部あーちゃんのおかげだよ。」


「少し前までの貴方は何事にも興味がないようなお人でしたからね。」


「今はとっても楽しいよ」


「そうですか。」


「これからもよろしく頼むよ拓海。」


「はい。こちらこそよろしくお願います。」





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