「これ、応太君が描いたの？　なんかエモいね」

　偶然、僕の描いたイラストを見たギャルが行った一言。それが全ての始まりだった。

　ギャルとの出会いは、曇り空のような僕の高校生活に暖かい陽の光をもたらしてくれた。

　ギャルはオタクな僕にも分け隔て無く優しく接してくれた。

「オタギャル☆ロマンス」より

●ギフト

　第３３７並行世界の一部の人間はギフトと呼ばれる超自然技能を有している。

　ギフトは魔法と違い、個人の才能や精神性がフォースエナジーと結びついて発現するため、基本的に同じギフトを持つ者はいない。

　基本的に強力なギフトほど複雑な発動条件が必要であったり、代償を要求される。

　一部のギフト使いは戦いにおいて公平であることを重視する。使い手の精神と強く結び手浮いているギフトは、罪悪感や後ろめたさによって弱体化する場合があり、努めて公平であろうとすることで、ギフトは安定して効果を発揮するためだ。

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