並行世界調査員の装備
●装備運用の基本方針
調査員の装備は調査先の文明レベルに合わせて使用が制限されている。例えば、銃がまだ発明されていない並行世界へ行く場合、調査員は銃器類の使用が許可されない。
その並行世界の文明より遙かに高度な技術で作られた装備を目撃された場合、現地住民がその装備を奪おうとする危険がある。装備の使用制限はそういったトラブルを回避するために定められている。
当然、現地住民に奪われた場合の対策もとられている。調査員が一定時間手放した状態が続くと、自壊プログラムが起動して装備は消滅する。
●レベル1装備群
これらは調査対象の文明レベルにかかわらず、調査任務の遂行および調査員の自衛に必須とされている装備である。
以下の装備が主なレベル1の装備である。
・OR99リカーブボウ
アーチェリー用品の最大手、オリオンスポーツ社が並行世界調査員用に製造している護身用弓。特殊な強化加工がされた木材で出来ている。
自動追尾機能を持つスマートアロ-のほか、小型爆薬を内蔵した矢や、避雷針機能を持つ矢を使用する。
・TT38護身刀
多々良鉄鋼社製の日本刀。刀身そのものは伝統的な製法で作られているが、表面に物質化したフォースエナジーがコーティングされており、魔法を斬って無力化できる。
・万能ツール・
並行世界調査機関の技術部とベン&リッキー社が共同開発したスマートアナライズデバイス。周囲の建造物や物体の構造を解析、並行世界をまたいだ通信、物質を特殊空間に収納などの機能を持ち、これらは超科学アプリケーションをインストールする形で実現している。
・並行世界間航行機
調査員が並行世界を移動するのに使用する航行機。キネシスマニューバシステムによって運動エネルギーそのものを発生させて推進力としており、空、水中、宇宙空間で移動が可能。
フォースエナジーを使用したバリア装置を搭載しており、核兵器の直撃に耐えうる耐久力を持つ。
●レベル2装備群
以下の装備は、20世紀前後の文明レベルの並行世界を調査する場合に使用が許可される。
レベル2装備群の一部は特殊なカモフラージュ機能を持ち、本来の性能はそのままに外見のみを変更可能。例えば銃の場合、この機能を使って現地で使用されている銃と同じ外見に偽装できる。
・ST-P7・キネシスピストル
ストロングワークス社が開発した護身用拳銃。超小型キネシスマニューバシステムが生み出す運動エネルギーで弾丸を射出する。
弾丸は使用者のフォースエナジーを物質化して作るので、事実上弾切れはしない。
・ST-R5・キネシスライフル
ストロングワークス社製の護身ライフル銃。ST-P7と同じく運動エネルギーそのものを発生させて弾丸を撃つ。
・ADV250RT
調査活動時の移動手段としてH社が開発したオフロードタイプの二輪車。排気量は250CC
●レベル3装備群
25世紀以降、もしくは第2並行世界と同等の文明レベルを持つ並行世界の調査で使用が許可される。
また、文明レベルが低い並行世界でも、極めて危険と判断されれば、限定的に使用許可が下りる。
・PFG-V9フォースガン
スターボウエネルギー社製の拳銃。フォースエナジーの光弾を発射する。
光弾は風や重力の影響を受けないので、拳銃でありながら有効射程距離は極めて高く、狙撃の熟練者が使用すれば2km先の標的を命中させられる。
・PFS-X1フォースセーバー
スターボウエネルギー社製のエネルギー剣。出力を上げればフォースエナジーの光刃は5メートルまで延長可能。
・ロボティクスジャイアント
調査員が使用する全長8mの人型機動兵器。
人型機動兵器を運用する並行世界から調査員が技術を持ち帰り、それを並行世界調査機関が改良発展させて開発された。
武装はB45無反動砲、弾雨35号回転機関砲、ヒュージカッターNo7、GD99シールド、スズメバチマイクロミサイル、TOUTAKU-Mk3フォースガンなどがある。
また、めったに使用許可は下りないが、追加装甲と武器を満載したウェポンフルスタック形態が存在する。
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