第12話

 配管の中のゴミを洗浄するのに、予めバンから用意してあるパイプクリーナーを工具箱から取り出す。


 そこで、一階からポットでお湯を沸かす音がした。


 どうやら、住人が戻って来てお茶を用意してくれているのだろう。だが、冷えたお茶が飲みたかった。


「うーん……」


 後はパイプクリーナーを入れるだけだ。

 

 下へ行って冷たいお茶を頼もうかと思っていると……。


 ガゴン!


 何故かこの家には不釣り合いな大きな機械音がした。

 まるで、何かの巨大な金属製の物体が降りた音だった。

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