第52話 女戦士の処女を貫通させました

「遅いぞエロオ! あたしを待たせるなんて良い根性してるじゃないかぁ」


 まだデートの待ち合わせてとしては基本の15分前なんですけど。

 一体この人、いつから待ってたんだろうか。

 しかも、そんなこれから魔獣でも狩りに行くような格好で……


「すいません。待たせちゃいましたか。直ぐにカギを開けますから」


 エロオ雑貨店の入り口を開錠して、ナーバスになってるエリーを二階のヤリ部屋にご招待しました。これから処女喪失をする緊張からか、女戦士は部屋を歩き回ったりキョロキョロしたりと落ち着かない様子です。


 しかし、本当に凄い格好だなぁ。

 なんとエマさんやエヴァと同じ、ビキニアーマーですよ。

 しかも、ウロコが集まってるようなやつです。銀色に輝いてます。

 そのうえ、右腰には片手剣を下げてますしね。

 とても、セックスしに来たとは思えない戦闘仕様なんですが……ゴクリ…


「カッコイイだろ? ここ一番て時のあたしの勝負服さ!」


 僕の視線を感じ取ったエリーが胸を張って見せつけるように自慢した。

 でも、勝負服て……初体験の時に着るのはちょっと違う気がするんだ。

 とはいえ、元カノたちに鍛えられましたからね。

 こんな時は、ちゃんと話に乗ってあげナイト。


「その光輝いてる凄そうな素材は魔獣のウロコですか?」


「これの価値が分かるなんて、雑貨店とはいえ伊達に商人はやってないね。蛇系魔獣の王、バジリスクの鱗だよ。もちろんあたしが倒したやつさ」


 魔獣のことはとんと知りませんが、エリーが強いのは見ただけで分かります。

 180センチのエマさんより5センチは高い長身、そしてとにかく太ももが発達してます。普通の女性のウエストぐらいありそうな太さ。

 恐らく、蹴りに特化した技をお持ちなんでしょうね。

 膝から足先まで鎧で固められてますから。

 

 だけどですね、ことベッドの上では僕の敵じゃありませんよ。


「バジリスクを討伐する屈強な女戦士の処女をこれから頂けると思うと、メチャクチャ興奮して僕はもうこんなになってしまいました……」


 僅か数秒の早業で全裸になった僕は、スキル如意棒で15センチまで強化され、バジリスクのように鎌首をもたげる愚息を見せつけました。


「………すごい……マジであたしに…興奮…したのか………?」


「そんなにエロい肢体をそれだけ露出されたら興奮するに決まってるじゃないですか。エリーさんのせいなんだから、ちゃんと責任取って鎮めて下さいね」


「お、おぅ……いくらでも相手してやるよ。かかってきな!」


「今の言葉、絶対に忘れないで下さいよ」


 フンと鼻を鳴らしてエリーも全裸になると、ベッドに横たわった。

 その褐色の巨体に僕は優しく覆い被さり、初手に甘いキスから入りました。

 唇同士が触れた時、ビクンと大きく震えた女戦士の肢体は、キスが激しいベロチューになると徐々に力が抜けていき、最後に意外な反応を見せました。


 ────プシャーーーーーッ!ピュルルルッピュッピュッ


 えーっ、白目むいたアヘ顔で潮吹きよった!?

 何でなんですか、まだベロチューしただけですよ……

 あ、そうだった、そうだった。

 エマさんもエヴァも、こと快感に関してはその体格に似合わず最弱でしたね。

 きっと、そういう家系か一族なんでしょう。


 勝利を約束された僕は、元カノたちに仕込まれた指テクと舌テクを総動員して、エリーを快楽の坩堝に叩き込んであげました。

 6度ほど絶頂した時に失神してしまったので、少し休ませてから頬をペチペチと叩いて無理やり起こします。だってこれからが本番ですからね。


「今から僕の肉棒でエリーの処女膜を貫きます。覚悟はいいですか?」


「ハァハァ、覚悟なんてとっくに出来てるよ……ハァハァ、早くやりな…!」


 それでは、全身に玉のような汗をかいて、ムンムンと女の匂いを漂わせる鍛えられた女戦士の肉体をこれから僕のものにしますね。

 とっくに口から透明なヨダレを垂らしている愚息をピタリと肉壺に当てます。

 未知の体験に対する恐怖心か、エリーの体が無意識に緊張しずり上がる。

 僕はキスでエリーの唇と視界を塞ぎ、力が抜けた瞬間に愚息を突入させました。



 小一時間後、僕とエリーの肉弾戦は二週目に突入していました。


 中出し三連発した後に、回復Sで二人とも全ステータスを回復させてから、また三連発を始めてるという意味の二週目です。

 セックスしていてつくづく感じたのですが、エリーという女は本当に惚れ惚れするような良い身体をしています。あ、これは戦士的な意味で。


 だから、徹底的に快楽堕ちさせて僕から離れられないようにしたいのです。


 セーラさんが治めるこの領地に、一人でも多くの戦える人材が欲しいのです。

 今現在はこの村の住人ですが、この先どうなるか分かりませんからね。

 ぜひ、今後もずっと僕たち家族のために戦って頂きたい。

 という訳で、そろそろトドメを刺したいと思います。


「∞(ヨコハチ)無限大!」

「あああああああああああああッ」


「スクリュードライバー!」

「おおおおおおおおおおおおおおおおおおッ」


「秘技ハーケンクロス!」

「らめえええええええええええええええええええええーーーッ!!」


 とっておきの最終奥義を使いました。

 ひとたまりもなく褐色女戦士は派手に絶頂してまた気を失います。

 完全勝利をこの目で見た僕は、スパーン!と確信ピストンして最後の中出しを終えたのでした。



「………処女をやったからって……あたしの男面すんじゃないよ!」


 スキル回復Sで僕ごと全ステータス回復させて目を覚ましたエリーは、さっきまでの自分の醜態を思い出して屈辱に震えながら八つ当たりしてきました。

 ただ、それはできない約束です。

 僕は君の男になるつもりですからね。今後の領地のために。


「心配しないで下さい。エマさんとの約束通り、エリーさんを孕ますまでは恋人面なんてしませんから」


「フン、そんな簡単に孕んだら苦労はしないよ」


「僕ならできますよ。遅くとも夏までには孕ませてみせます」


「なっ………あたしに冗談は通じないよっ。そこまで大口を叩いておいて懐妊しなかった時は……相応の落とし前をつけてもらうからね!」


「もちろんです。その代わり、宣言通り懐妊した時は僕のものになってもらいますからね。エリーさんには僕の女としてずっとそばにいてもらいます」


「はぁっ? …………い、いいだろう……その挑戦受けてやる!」


 チョロい。あっさり釣れました。

 これで、この村で一番の女戦士をほぼ手中に入れたようなもんです。

 それでも勝利を確実なものとするために、いくつかの質問をして、最後に今後はいつでもどこでも僕の求めに応じることを約束させました。


 身支度を整えてぶっきらぼうな態度で別れを告げたエリーを店の前で見送った僕は、ワクワクしながら肉体交渉の成果を確認する魔法の呪文を唱えます。


「ステータスオープン」


天篠兵露於(アマシノ ヘイロオ) レベル2

体力27/27 

気力12/12 

魔力324/324 

精力3/3 

栄養21/21

SP5/9 

功績値15/18

<スキル> フラグ破壊 回復S 治癒A 如意棒

<ジョブ> 行商人 竿師 闇医者


 よーしよしよしっ!

 ちゃんと功績値が1増えて15になってますね。

 これであと3点。あと3人とセックスすればレベル3になる!


 ふぅ~と大きく息を吐いて逸る気持ちを抑えました。

 焦りは禁物です。SP残5でまだお昼前ですからね。

 何かあった時に備えて今日はもうスキルを使うのは止めておきましょう。

 そう決めた僕は、屋敷へ向かって歩き出しました。

 屈強な女戦士の肉体を完膚なきまでに征服した達成感と恍惚に浸りながら。




「これは………いや凄いですね、こんなの見たことがありません……」


 雑貨店二階のヤリ部屋でエリーを処女喪失させた後、真っすぐ屋敷に帰った僕は、みんなと昼食を共にしてからキャシーと一緒に大工のクルトの家を訪問した。

 日曜の突然の珍客に驚いていたクルトでしたが、快く入れてくれて家族を紹介してくれました。今は、日本で買ってきた手土産を渡したところです。


「水準器(水平器)が当たりでしたか。今はどんな物を使ってるんです?」


「これになりますね」


 奥さんに持ってきてもらったのは、△型の木製の置物でした。  

 その頂点から糸で錘がぶら下がっていて、真ん中の垂直のラインと糸がピタリと重なったら水平だと確認できる仕様です。


「なるほど。これではかさばりますし、お手軽とは言い難いですね」


「仰る通りです。このカプセルに密封された黄緑の液体と気泡を利用した水準器の実用性の高さとは比較になりません」


「お役に立てそうで良かったです。水準器は大きいものから小さいものまで各種揃えてきましたから、あとで使い勝手の良かったものを教えて下さい。また必要なだけ持ってきますからね」


「ありがとうございます。しかし本当に宜しいのですか、こんな価値の高いものを無償で提供して頂いて……?」


「もちろんですよ! クルトさんには無茶な仕事量をこなしてもらってますから当然です。これで作業効率が上がれば僕が助かるのですから気にしないで下さい」


「承知しました。では、遠慮なく使用させて頂きます」


 そんな僕たちのやり取りを、じっと終わるまで待っていた息子のディオが、とんでもないものを見つけたという感じで父親に話しかける。


「父さん……これ、見てよ…」


 息子が差し出すA4サイズの小さな段ボール箱を手に取って開けたクルトは、そこに信じられないものを見ると、驚愕に目を丸くして唸った。


「……これ全部が………釘ですかぁ……!?」


 ありゃりゃ、どんな物が必要か分からなかったから、大小様々な釘セットを大量に買ってきたんだけど、これも現代工業品チートだったみたいですね。

 現代では規格の揃った釘なんて大量生産品ですが、この異世界ではそんな当たり前の釘ですらオーパーツだったんだ。


「もの凄く有難いけど……父さん、これはちょっと不味いんじゃないか…」


「んんん、不味いというと何か問題があるんでしょうか?」


「この村では、釘は鍛冶屋のロベールの領分になります。私が余所から釘を調達するのは掟破りになってしまうのですよ」


 あーっ、鍛冶屋のことすっかり忘れてた!


 そっかー、この文明レベルだと釘も鍛冶屋が作ってるんですねえ。

 それに、農地の開墾で使ってる農具も日本から持ち込んじゃったけど、あれもロベールの領分を侵犯した可能性が高いですよ。

 これは一度、ちゃんと仁義を切っておかないとダメですね。


「勉強不足で申し訳ありまんでした。しかし、ロベールさんには必ず僕がきちんと話をつけますので、この釘は有効に活用して下さい」


「……うーん…分かりました。エロオさんがそう仰るなら有難く使用させて頂きます。ディオ、今作っている宿屋の家具に使わせてもらいなさい」


 有り得ない質の釘に一目惚れしていたディオは嬉しそうに頷いて受け取った。


 この後、日本に帰る前に急遽依頼した召喚の空き家の入り口拡張や宿屋の改修のお礼を言ったり、進捗状況を聞いたり、他の大工道具の感想を聞いたりなどなど、有意義で楽しい時間を過ごしました。

 そして最後に、また一つ別のお願いを切り出します。


「クルトさん、工房の人員を増やしてもらえませんか?」


「実は私もそう思っていたんですが、なかなか踏ん切りがつきませんで……」


「今後の仕事量と新たに雇う職人の賃金なら心配しないで下さい。まだ詳しいことは言えませんが、これからこの村には大勢の人が移住してきますから仕事が絶えることはありませんし、仮に赤字が出た場合でも僕がすべて補填します」


 あまりに都合の良い条件に、そこまで甘えていいのか悩むクルトは黙り込む。


「父さん、ここまで言ってくれてるんだからそうしなよ。これで兄さんを村に連れ戻してやれるじゃないか」


 へぇ、もうひとり息子がいたんですね。

 話を聞くと、この村では人口と一緒に仕事が激減したのでモルザーク市に移住して向こうで大工をやってるそうな。

 そういことであれば、是が非でも連れ戻してもらわないと。


「これは新たな職人を雇うための支度金です」


 足元のボストンバックから銀貨の巾着袋1つ(84枚、約1,451,520円)を取り出してテーブルに置き、ズイッとクルトの方に差し出しました。


 これでクルトの決心もついたようです。

 迷いの消えた顔で、直ぐに人を増やすと約束してくれました。

 奥さんも、長男が帰って来そうな流れにご満悦でお礼を言ってくれます。

 次男とその若奥さんも笑顔で明るい未来の話をしています。

 そんな最良の雰囲気のなか、僕たちは別れを告げてクルト宅を離れました。



「エロオさん……あそこも…今は………空き家になってるんです…」


 クルト家からの帰り道、それまでずっと黙っていたキャシーが、僕の腕にそっと右手で振れてから、ちょっと寂しい世間話を振ってきました。

 珍しいこともあるんもんだと思いつつ、ここは当然、話に乗ってあげます。


「そうなんだ、でもロカトールが移民を連れてきたら、空き家もどんどん無くなって、この村もまた賑やかになるよ」


 あれ、返事が無い。

 一瞬で会話が終わってしまいましたね。

 残念がっていたら、キャシーが今度は僕の腕を掴んで立ち止まりました。


「………ちょっと……寄って行きませんか……(カーーーッ)」


 え、まさか、これって、僕を誘ってる!?

 嘘みたいだけどマジですねこれ。

 昨日、農地からの帰りに空き家でやった課外授業がクセになった?

 真っ赤になってうつむく爆乳JKを見ればそれ以外に考えられません。


 こんなのもうムッシュムラムラMAXですよ!


 その後はもう言葉なんて必要ありませんでした。

 全速で空き家に連れ込んでマッパになると、キャシーは昨日してくれたように僕の前で両膝をついて愚息をまず手コキで昇天させました。


 さらに、顔中に浴びた白い恋人を肌に塗り込んでから、まだ萎えずにイキリ立つ肉棒を咥えて2発目、3発目を絞り獲って飲み干した地味メガネ婚約者は、魔力の過剰摂取によって倒れ、アヘ顔を晒したまま気絶したのでした………

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る