第5話 別人?

 やっぱり、悠希なのかな?

でも、悠希なら、私や明莉のこと、分かるはずだよね。

「それじゃあ悠希の席は、ちょうど空いてるから、窓側の一番後ろの席でいいか?」

「分かりました。」

 あれ?ここは、ココロからと違うなぁ?

漫画でなら、先生に席を指示されたあと、

"晴夏ちゃんの隣がいいです"って、言って、ヒロインの晴夏ちゃんの席の隣にかるはずなんだけど?

 やっぱ、一緒だと思った私の間違いなのかな?

でも、ここまで一緒だと、やっぱ、同じ?


~休み時間~

「ねぇ、名前教えてくれる?

  この間あった気がしてさ。」

悠希が私と、明莉に話しかけてきた。

「えっ?うん。

 私の名前は、霞 優花。

  よろしく😃✌️。」

流れで自己紹介したけど、覚えてないのかな?

「じゃあ次は、私、私の名前は、橘 明莉。

これから、よろしくね。」

「優花ちゃんに、明莉ちゃんかぁ、僕の幼馴染みにも、君たちと同姓同名の人がいるんだよね。

 懐かしいなぁ、二人は、今どうしてるんだろう?」

これじゃあ、本当に、覚えてないの?

「わたっ,,,,,」

 今、私は、名のろうとしたの?

だめ、それは、絶対に、ダメな気がする。

「何か言った?」

「いや、何でもない。

 これから、よろしくね!」

 何かが、心を刺した気がしだ。

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