ED-4-2
数週間後
♦あなたの家
ガチャ
あなた「ああ・・・妹友ちゃん、いらっしゃい」
妹友「こんにちは!「」さんっ!・・・その・・・「」さん、勉強、また教えてくださいでち」
あなた「いいよ、上がって」
妹友「はいっ!」
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あなた「ここは、こうして、因数分解して・・・」
妹友「なるほど・・・分かったでちっ!・・・・・・・・・有難うございますでちっ!お陰で、次のテスト、良い点数が取れそうでち!」
あなた「それは良かった・・・」
妹友「・・・・・・その・・・勉強を教えて貰ったお礼と言ってはなんですでちけど・・・料理させて下さいでち、今日は、その為に食材も持って来たですでちから・・・」
あなた「・・・いや、気を使わなくてもいいよ」
妹友「遠慮しないで下さいでち、キッチン借りますでち!」
あなた「・・・・・・・」
あなた「(「妹」が妹友ちゃんをナイフで切り裂いて数週間が経った。・・・あの事件の後、俺と父さんと母さんは、妹友ちゃんの両親に滅茶苦茶謝った。俺の妹・・・家族がした事だ・・・。俺が責任を取らないといけない・・・。)」
あなた「(「妹」は家に居ない。更生施設に居る。「妹」は会いたがっているらしいが、会う事は、「妹」を甘やかす事になるだろう。だから、面会はしていない)」
妹友「・・・~♪」(キッチンで食材を包丁でさばいている)
あなた「(妹友ちゃんは、あんな事件があったというのに、俺と関係を続けようとしている。妹友ちゃんと俺との接点は、「妹」を通してだから、基本的には無い。・・・だけど、事件で傷ついた心を慰めて欲しいと、俺の家にやって来るのだ・・・・)」
あなた「なあ・・・妹友ちゃん、手伝うよ・・・妹友ちゃんだけに、料理はさせたら、申し訳ないからさ・・・」
妹友「良いのでち、「」さんは座ってて下さい」
あなた「あ・・・うん・・・・」
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妹友「よし・・・盛り付け完了・・・どうぞ・・・「」さん」
あなた「おお・・・オムライス・・・っ!・・・俺の好物知ってて作ったのか?」
妹友「はいですでち・・・」
あなた「・・・・・・それは、どこで知ったの・・・?」
妹友「・・・それは・・・内緒ですでち・・・」
あなた「・・・・・・・・・(妹友ちゃん、俺の家に入り浸る様になって、俺の部屋のモノをちょくちょく漁ってるんだよな・・・。何かモノを取る訳じゃないけど・・・。俺の目の盗んでやってるんだろうけど、俺は知ってる・・・。・・・多分、好物がオムライスってのも、部屋に残したどこかのメモ書きか何かから、読み取ったんだろうな・・・)」
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妹友「はいっ!盛り付けして、完成でち!おまちどう様ですでち!」
あなた「おお・・・旨そうだな・・・早速・・・」
妹友「ちょっと待ったでち」
あなた「・・・・・・・・・?」
妹友「・・・ふー・・・ふー・・・十分に冷まして・・・っと・・・はい、あーんでち」
あなた「・・・妹友ちゃん・・・?」
妹友「・・・食べないんですでちか?」
あなた「・・・それは・・・流石に・・・自分で食べるよ・・・」
妹友「・・・・・・あーんして下さいでち・・・」
あなた「・・・わ、分かったよ・・・」アーン
妹友「・・・はい、「」さん」ヒョイ
あなた「・・・んむっ」パク
妹友「・・・美味しいですでちか?」
あなた「ああっ!美味しいよっ!・・・妹友ちゃん、料理作るの上手いんだなっ!」
妹友「へへっ・・・それほどでもないですでちよ・・・「」さんが望むなら、毎日作るですでちよ・・・?」
あなた「・・・いや、それは悪いって・・・」
妹友「・・・遠慮しないで欲しいですでち・・・ねっ・・・?」
あなた「・・・あ・・・ああ・・・」
妹友「ふふっ♪約束しましたですでち。これからは毎日、「」さんにでちの料理ふるまいますでち」
あなた「・・・・・・・」
妹友「~・・・♪~・・・♪」
あなた「(あの事件から、妙に妹友ちゃんは、俺に甘えてくる。・・・スキンシップも多くなったし・・・一体どうしたんだろうか・・・妹友ちゃんは・・・妹友ちゃんの目は・・・まるで・・・」
妹友「・・・どうしたんですかでち・・・?」
あなた「(妹友ちゃんの目は、まるで、「妹」の目とそっくりだ・・・)」
END
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