亀裂

あぁ、まただ…

始まった…


手当たり次第だ。


少し触れただけで暴れ始めて、関係ないようなものさえ壊していく。

いつも後にはなにも残らない。


…いや、虚しさだけがその場を支配する。


常に張り詰めてるそれは、いっさいの休む時間もないんだろう。


張り詰めて、壊して、疲れて…


考えれば考える程追い詰めて、逃げ場を失い、無理矢理にでも道を開くためにまた壊して…


なにも上手くいかない。


触れてはいけない何か、それに自ら触れに行ってるにも関わらず、また始まる。


また…

まただ…

それ以上はダメだ、もう元に戻らなくなる…


何故止まってくれないんだ…


いつものことだ、それは気がすむまで止まることはない。


物、人、関係…


"それだけはダメだ"


そう思うものこそ、容易く壊していく。


あぁ…もうここに救いはない…

きっと、居場所なんてないんだろう…


誰に気付かれることもなく、今日もまた壊していく…

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