亀裂
あぁ、まただ…
始まった…
手当たり次第だ。
少し触れただけで暴れ始めて、関係ないようなものさえ壊していく。
いつも後にはなにも残らない。
…いや、虚しさだけがその場を支配する。
常に張り詰めてるそれは、いっさいの休む時間もないんだろう。
張り詰めて、壊して、疲れて…
考えれば考える程追い詰めて、逃げ場を失い、無理矢理にでも道を開くためにまた壊して…
なにも上手くいかない。
触れてはいけない何か、それに自ら触れに行ってるにも関わらず、また始まる。
また…
まただ…
それ以上はダメだ、もう元に戻らなくなる…
何故止まってくれないんだ…
いつものことだ、それは気がすむまで止まることはない。
物、人、関係…
"それだけはダメだ"
そう思うものこそ、容易く壊していく。
あぁ…もうここに救いはない…
きっと、居場所なんてないんだろう…
誰に気付かれることもなく、今日もまた壊していく…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます