知ってる?

それは寒空の下、雪の降る大地に嬉々とする人々、そこに私も居た。


毎年恒例であり、少し前まではとても苦手だったはずなのに、今でも楽しく思える瞬間がそこにはあった。


人の目もはばからず、大きな声で笑いながら風になる感覚を味わっていた。


"好きこそ物の上手なれ"


とは言いますが、幼いながらに私はその真理に気付いてしまったのです。


「それは綺麗事に塗り固められた、いわば逆説であり、事実なんかではない」と。


"下手の横好き"


という言葉もあり、それは正しくそうなのだろうと思っています。


「上手な理由が"好き"だから」なのではなく、

「好きな理由が"上手"だから」なのです。


ねぇ、知ってる?

私がそれを好きになれた理由。


少なくとも、君たちが誘ってくれたから、上手になれたんだ。

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