ひまわり
外はけたたましい雨音が響き、時折雷鳴もする。
そんな折、外出をしたのは一体誰でしょう?
そう、私です。
どうしても行きたい場所がありました。
約束だったのです。
勝手にやめるわけにもいきません、なんて言い訳をしつつ、雷雨の中をウキウキしながら進んでいました。
程なくして目的の場所にたどり着き、約束のものを手にし、帰るためにまた歩み始めます。
ただ、一層の期待とは裏腹に、手にするものに美しさはなく、心許ない傘だけが頼りです。
どちらの手に握るものも、私が握りたいものではないことを思い出し、少し元気が出ました。
結局帰っても雨は止まず、ドラマや映画のように上手くはいかないものだと悟ったある夏の日でした。
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