第8話 魔女
「師匠〜!今日は何するの!?」
「あ?そりゃあ今日もバレットの練習だよ」
つーかバレット以外の魔術はほぼアレンジできないだろうしな
「えー!またバレット〜?つまんなーい!」
「いやいや、今日はバレットをアレンジする訓練だちゃんと面白いからな?」
このアレンジで魔力を節約しつつ最大限の攻撃力を求める、とはいえ結局はバレットだ限界があるだろ
ーーー
…マジか、訓練用案山子ブチ抜いたぞ
これは…俺の弟子には魔術をアレンジする才能があったみたいだな
いや、マジで才能あるわ
しかも余剰魔力も殆どない、これならあの技術も教えられるのでは?
「へへーん!どうだった!師匠!」
「すげぇよ、小型化しつつも尖らせて貫通力を確保回転により攻撃力を増強、当たった際の爆発が体内で起る事により、ダメージが増す、よく考えついたなこんなの」
マジで考えれば考えるほど生物を殺す為だけに作られたみたいな魔術だなこれ、恐ろしいわ
「よし、それとさっきのバレットで余剰魔力が一定の値を下回る位にはなった、だから…奥義を教えるこの奥義はめっちゃ難しいから覚悟しろよ」
「え〜?本当に?僕の魔力操作を舐めてるでしょ?ちょっとやそっとじゃ一瞬でコピーしちゃうよ!」
…こいつ調子乗ってんな〜
ちょっと厳しい事を教えてやるか!
「確かに余剰魔力が一定の値を下回ったが…俺よりは余剰魔力が多いし何なら今日ようやく余剰魔力がその一定を下回ったんだ、そう簡単じゃないぞ」
つーかまだ俺の方が魔力操作だけなら優れてるし
こいつの良いところはアレンジ力だからこの奥義を学べば圧倒的に強くなるんだがな
多分こいつ舐めてると一生習得できないからちょっとビビらせておくか
「…そんなに?」
「そんなに、つーかいきなり難しい事言うし最後まで難しいから頑張れよ?」
「あわわわわ、師匠がそんなに言うなんて…!なんて恐ろしい奥義なんだ…!」
「行くぞ?その奥義の名は…連続魔だ!」
フッフッフ、しかも俺が教えるのは難しい方のオリジナル連続魔だ!
「え?なーんだ!連続魔か!それなら私でも…」
ありゃ?普通の連続魔は使えるのね
それなら楽だわ、それでも難しいけど
「いや、この連続魔は特殊でな他人及び魔物の魔力を使って魔術を発動する、言うなれば円環詠唱とでも言うべき技術だ、まぁほぼ連続魔だし連続魔って呼んでるけど」
「…分かった、私頑張る、師匠も私の為に頑張ってくれてるから、だから、私、頑張る!」
は〜やっぱり良い子だわ
師匠だから弟子の為に頑張るのは当然の事なのに
本当に、そこまで気負わなくて良いのに…
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