・英語パングラムについてのパングラム

 同音異義語が豊富な日本語は英語に比べるとパングラムは作りやすいそうです。確かに英語は二十六文字しかない上に母音無しの単語が少ないことを考えると、作るのは相当に難しそうです。でも不可能ではないようで、ネットで見つけたものを一つご紹介。


 New job: fix Mr. Gluck’s hazy TV, PDQ!(訳:新しい仕事。グルック氏の霞んだテレビを修理、大至急! )


 全ての文字を一回ずつ使っていますね。ただやはり厳しいのか、最後はPDQ(Pretty Damn Quick の略)とスラングに頼っています。他、有名なものをご紹介。


 The quick brown fox jumps over the lazy dog.(訳:すばしっこい茶色の狐は鈍間な犬を飛び越える。)


 よく見れば何箇所か同じ母音が再登場していて、全部で35文字になっていますが、全ての文字が登場し、違和感のない自然な文章になっています。難しい単語も使わずに無駄を削ぎ落とした洗練さを感じます。

 今回は、この(おそらく英語では一番有名な)パングラムを日本語に置き換えてみることに挑戦してみました。当然ですが日本語の方が文字が多く作りやすいので、使わない文字が出てきました。なので、狐が犬を飛び越えたあとどうなったのか、筆者なりに違和感の少ないお話を考えて、後日談というかエピローグを作ってみました。




【パングラム】

 俊足しゅんそく茶狐ちゃぎつねはうすのろいぬえてほむらへ。浅瀬あさせけれたが、まわる。


【解説】

 しゆんそくなちやきつねはうすのろいぬをとひこえてほむらへ。あさせにふみおりよけれたか、めもまわる。

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