心にこわれる

神経に比例して

虹彩こうさいのエンゲージ


うしおに踊って

月並みのランゲージ


総花式そうばなしきい茂る

こもれびいろした

まだらな抱擁ほうよう


涙のイロハは

皮膚ひふの宝石

こっきり、一回、愛だけの


光にだって確かな重み

演目えんもくを忘れないように

落ちかかる赤茶けた瞳は

シダ類のかたまり


ふちあお螺旋らせんをたどり

底なしにすり抜けては

やぶれかぶれにり言へらへら

過剰かじょうな夜には、過剰な土台を」


諦念ていねんはやさしいね

水底みなぞこにゆかりある

魔法に似たゆきずり


ほのめかし、ひたすら仄めかし

常夜とこよつづける、生殖せいしょくのギミック

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