土を積む
それは
やつれた天使の
使い古された
そりのあわない
穴だらけの嘘泣き
花々しい首
パントマイムじゃ物足りないの そっと口をよせるのはどうかな
くちびるだけでお願いね
口移しで笑わせて 夢のなかの絵の具はすべて白黒だ
いつかの待ち合わせ 灰色の青 真っ黒な赤
動かないでくれよ 指が切れないじゃないか
吹き替えて
あの
首なしの花
中身のぬけた指
祈りの灰が水に溶けた
何度となく
あなたはこれから幸せ者なのね
ずっと見ている
今日から名乗る君の
ねばる ねばる 視界の
僕は 君の母のお兄さん 僕は 君の母のお兄さん
森の
君は 僕の妹の子供
ただ
墓参りの帰り
あなたと ふたり 大切な誰か
あなたのこと 頭の後ろで見たことがあるよ
肩を落とし そのまま
おかしい 絶対におかしい
味の濃い
今日から家族 ええ と
香水みたいに
山火事の見映え
すき? 反応が
きらい? 見物だろうな
空色の土
ねぇ?
ないものねだり 穴を見て暮らす
爪を
嫌
晴ればかりだと お空の意味が分からなくなる
目鼻立ち
階段の手すりのあいだから 死んだはずの
歯は
こっちを見るな 嘘は
されて嫌なこと 言われて嫌なこと
はち切れそうな大空を
左の半分 右半分
五円玉の奥は 暗い景色だ もどきの世界の音がした
トラクターが何かを
つぎに指しゃぶりしたら、
しかし、これで生き返ったはずだ
知らなかったんだよ これが悪いことだったなんて
くっつけてあげるね
たべてみて
食用油が あなたの胸につかえてる
虫と肌のさらさら
六角レンチであの子の親指はずしてあげて?
お皿に盛りつけて じっと眺めていて
ビリジアンな笑顔 オレンジの泣き顔 エゾシカのあし
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