ラインマーカーに包まれて

それはまるでくびりのパロディ

おしなべて考え抜けば、

 ストレスフリーな酩酊めいていが起こるって?

そでひれに恥骨ちこつ偽薬ぎやくに、

 いったいなにをあずけておける?

ゼロにさえとどめておけない、

 ひとひらの懇願こんがんがあるとしたって、

  たおやかにほたるを吐かずにはいられない

ただ知らしめるために身をほろぼしておいて、

 形式美けいしきびにぶらさがりご容赦ようしゃご容赦?

あなたにも、なにかをまぎらわすことでしか生き残れない、

 そんな夜があるんだろう??

手頃てごろ地平ちへいほほ寄せるうち、

 ラインマーカーの夢に迷いこむ

夢の初めにはいつも決まって、

 かすれたアンダーラインがしゃしゃりだす

「やめてぇ 体重をあずけないでぇ 」

だから夢の意味合いは当てつけに、

 文字化けなんかを起こしながら、

  こうかえす 「そうしてほしいなら、

   拍手はくしゅしながら笑うなって。

    それはそうと、おれたちはさ、

     似た者同士なんだよな!?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る