マグカップ

美しい真円なのについてる取っ手

人差し指をかける

そのままズズズ

重くて持てない

仕方ないから両手で包みこむ

手が冷たくてかなわない

取っ手は要らないや


暗い箱に入れたら120秒

スタートが押される

ステージみたいにオレンジの光

照らされて回る真円

そこからのびる取っ手

クルクルとまるでピルエット

見惚れて見惚れてすぐに終わった


美しい真円についてる取っ手

人差し指をかける

そのままズズズ

重くて持てない

仕方ないから両手で包み込む

手が温かくてひとわらい

とっても愛しいや

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る