手紙を君に

Scent of moon

親友

なんかいつも会ってたのに、手紙書くってなんか恥ずかしいな。

でも、なんかやっぱりずっと残るものを残しておきたいって思ったんだ。

まあ、この先この手紙なんか残ってないかもしれないけどさ。

それでもいいんだ、付き合ってもらうぜ。


お前と出会ったのは小学校の時だったか。

最初、お前は絶対合わないやつだなって思ったよ。

俺は陰キャでお前は陽キャ。

いつもお前の周りには人がいて、ちょっとうらやましかったなあ。

人を惹きつける才能があるんだろうな、お前は。

面と向かって言うと変な空気になるから、絶対言わなかったけどな。


手紙に書くといらないことまで書いちまいそうで怖いな。

短いけどこれぐらいでやめとくよ。

お前の集中力も持たなそうだし。

長い文章読むの絶対好きじゃないだろ?

わかってるって、これでも俺はお前のこと親友だって思ってるんだぜ?

なんか、終わり方わかんなくなっちまったな。

まあ、いいや。

また会おうぜ。

じゃあな。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る