出来損ないの星座
夜に浮かぶその星々を繋いで
自分だけの星座を作る
夏も間近な初夏の夜空に
天の川が静かに佇む
あの星は僕の後悔の星
叶えられなかった幸せと
過ぎ人に涙を流したあの夜を
未練がましく其処に弔う
あの星は僕の欠陥の星
一目じゃひとつの星に見えるだろ
けど望遠鏡を覗き込めば二つに分かれてる
まともになれなかった嘆きを込めて
あの星とこの星は大事な人との日々
また後悔になっちまったな、まあ良いか
あの人に出会わなかったらまた違ってた
怒られるだろうけど飾っとくか
川を挟んだあの星は僕自身の星
誰にも馴染めないからずっと仲間外れ
それを寂しいと思ってた夜もあった
今もあるけど、もういいや
最後はあの2、3等星ぐらいの暗い星
報われない僕の優しさをそっと飾ろう
出来損ないの僕だけの誰かに寄り添う力
けどヤマアラシな僕には要らないもんか
そうして出来た不格好な星座こそ僕らしく
きっと明日には忘れてる一夜限りのもの
それもまたどこか僕らしくて
どうせ消えるなら誰からも消えたいと願うだけ
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