鎮魂歌③
7回表
1番から回ってきた。
つまりパーフェクトはまだ続いている。
1番バッターの左打ちのテイルに対して2級目の外角低めのツーシーム。
打ち損じショートへのボテボテのゴロ。
2番のシュレッドには内角から外角に逃げるスローカーブを打たせてピッチャーゴロ。
3番レイモンドには外角から内角に変化するスライダーを打たせてファーストゴロ。
7回裏
ジェフ、ジミー、カインは3球三振。
8回表
俺は「さて、本気を出したるか。」といいそっからクリスに対して本気の投球をした。
初球外角高めのストレート。
前投げた時より回転数を上げたので当然空振り。
2球目ジャイロカーブ(三日月)を投げる。
辛うじてバットに当てた感じのファウルになった。
3球目左バッターの泣きどころ目がけスライダー。
見送られ判定はボール。
4級目思いっきり落ちるジャイロストレート。
バットの真下を通過する軌道に手が出てボテボテのファーストゴロ。
続く5番、6番をセカンドゴロに打ち取る。
8回裏
最後の攻撃が始まった。
まあ別に追加点はもういらないとか言ってたらアレンが打ったあたりが伸びていってスタンドに入った。
(まあいいや、俺も打つか。)
そう思いながら打席に立ち初球のスライダーにバットを差し込みライトスタンドに入るホームラン。
6番のリチャードは空振り三振。
9回表
7番、8番を打ち取り、9番のジェイムズのところで代打が出た。
今更かよと思いながら三球三振させゲームセット。
0ー4。
パーフェクトだし何だったらマダックス普通に達成してた。
この試合を見ていた観客はこう言っていたそうだ。
まるで鎮魂歌だと。
まあ当然パーフェクトをくらった次の試合に碌に打てるバッターはいないと思いきやクリスだけが4打数3安打と奮戦してた。
結構いい感じの当たりだったけど俺の守備範囲だったから1級とったから猛打賞程度で済んだ。
0ー6で勝利。
次の試合は乱打戦となり6ー10で勝った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます