2: 親衛隊本部

 親衛隊本部(SS Hauptamt、略称SS-HA)はもともとSDを除くすべての親衛隊機関の事務を担当。


 人事に財政にとその職務は広範囲に及んだ。武装親衛隊の前身である親衛隊特務部隊や強制収容所の警備部隊親衛隊髑髏部隊ももともとこの本部の傘下に置かれていた。


 しかし親衛隊本部の仕事はあまりに膨大であったため、この本部からいくつかの事務が切り離されて3つの本部(親衛隊作戦本部、親衛隊人事本部、親衛隊経済管理本部)が独立することになった。


 戦時中に親衛隊本部は親衛隊(特に武装親衛隊)の隊員の募集と採用を主な任務とする機関となっていた。


 「SS本部」(SS-HA)は、もともとSS全体の主要な組織であり主な管理事務所。本社の長は、クルト・ヴィットイェ Curt Wittje(1934-1935)、アウグスト・ハイスマイヤー August Heissmeyer(1935-1939)、そしてゴットロープ・クリスチャン・ベルガー GottlobBerger。


 党組織が成長するにつれて、SS-HAは発生している仕事に対処できなくなり、SS-HAの任務を徐々に引き継ぐ新しい本社が設立。仕事の約70%が他の部署に引き渡されたため、SS-HAによるSSへの影響は最終的に最小限に抑えた。


 しかし、バーガーの下でさらに拡張された「SS補足事務所」は、SS本部に従属し続けた。この事務所は、SS下士官と下士官の人事ファイルの監督と管理を担当。1939/40年まで、SS将軍、SS処分部隊、SS警備隊の司令部は、SS本部に従属していた。


1939年、バーガーはアドルフヒトラーに、テオドールアイケが自分の部署を設立することを許可するように助言。


 これは、 SSトテンコフユニットのボランティアだけで構成。さらに、バーガーは、処分部隊の司令部と警備隊を新しい司令部「KommandoamtderWaffen-SS」に統合することを提案。占領国 の武装親衛隊の採用事務所も補助事務所に従属。

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