第10話

さぁ〜〜〜〜てやっと放課後になったことだし、本屋寄ってなにか面白いラノベ買って帰ろっと、ってうん?靴箱の中に手紙だと?!

やっと、やっと俺にも春が来た!


はぁ〜はっはっはっ!

残念だったな男子諸君、やはり俺にも希望はあったのだ!

さてどんな事が書いてあるのかな〜


月橋くんへ


まず最初に言っておきますが、これはラブレターではありません

変な勘違いをしないでください

もし期待させてしまっていたのならすいません

中庭に来てくれませんか、話したいことがあります



まぁ、、、そうだよね、人生そんなうまくいかないよね、そう、勝手に期待した僕が悪いんだ、

はぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜(クソでかため息)

なんだっけ、中庭に行けば良いのか、でも告白じゃないんなら話ってなんだろう




あ、あの人かな



「すいません、手紙を入れたのってあなたですか?」

「はい、わたしが話をしたくて手紙を入れました」


「そうですか、それで、、ってあれ、君あのときの子?」

「あぁ、その節はどうもありがとうございました、春山さくらと言います」

「ああ、どうも、えっと、月橋玄弥です、たまたまだしそんな頭下げなくても」

「ありがとうございます、それで、いきなりで悪いのですが、月橋さんは美山さんのことをどう思っていますか?」

「美山さん?えーと、ちょっと変わった人だなーと思うけど」


「それだけですか?他に迷惑だなとか、余計なことするなとか」

「前はなぜかすごい絡んできたから迷惑だったけど、最近はなくなってるし、特にないかな」


「そう、ですか、すいません時間使わせちゃって、」

「大丈夫だよ、もう聞きたいことはない?」


「はい、では失礼します

ってうわっ」

「ッ!危ないっ」



あっぶねぇー、ギリギリだったな、


「ふぅ、なにもないところで転びそうになるなんてなんて、春山さんって案外抜けてるんだね」

「\\\\ッ!しっ、失礼しますっ!」

「あ、行っちゃった、、、、春山さん、、、すごい良い匂いしたな、ってこれじゃ俺変態だな、俺は紳士、俺ちょーナイスガイ、、、オッケイ落ち着いた」






(顔が熱い、やっちゃったな、男の人と話す機会なんて前世含めそんなになかったからすごい緊張したし、最後にあんなことが、、、、月橋くん、原作ではそんなに好きじゃなかったけど、なんなら美山さんと立川くんを結びつける役目だったから嫌いだったけど、今の月橋くんは優しいし、、、さっきはちょっとかっこよかったかも)



この女、男と絡んだことが殆どないからか、異様にチョロかった

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