第6話
翌日、いつもと同じように学校に向かう
「おっはよ〜」
「あぁ玄弥、おはよう」
「やっほー玄弥、おはよ」
「お、今日はちゃんと寝たのか?佐山」
「え、何で昨日休んだのが寝不足だって知ってんの?怖いんですけど…」
「ほんとに颯の写真の見過ぎで休んだのかよ…」
「あはは…流石に二時間までにするように言っといたよ、僕もそれくらいで我慢してるしね」
おう…もう何も言うまい
本人たちが幸せそうなんだからそれで良いじゃないか
うんそうだきっとそうだ
たとえ重すぎる愛だとしても俺は二人を応援するぞ!
「ところで颯、今日はあれ来なかったか?」
「あぁ、そう言えば見てないね、何でだろう」
「それって玄弥に絡んでくるって言う女の子の話?」
「あぁ、でも俺に絡んでくると言うよりは俺を通して颯と仲良くなろうとしてる感じがするけどな」
「へぇ〜、わかるの?玄弥?」
「ん?見てたらそれくらいわかるわ、俺もそこまで馬鹿じゃねぇし」
颯(そうか、原作の玄弥は人の気持ちに鈍い人だったから油断してたけど、今の玄弥は中身は別人なんだ、そこまで気づいてるなら協力もしてくれるかな?)
「待ってわたしの颯に手出す女がいるってこと?絶対許さないよ?」
「怖い怖い、急に目のハイライト消すのやめてくれよ」
「で?その人の男にちょっかいかける薄汚い雌豚はどこの誰?」
「雌豚て、なかなかその表現同級生に使わないぞ」
「だいじょーぶ、僕は夢一筋だよ、安心して」
「ほんと?颯は私と結婚してくれる?」
「もちろんするとも、高校卒業するまでプロポーズは待っててね」
「うん、待ってる」
「うまうま、これは白米が進むわ、これよこれ」
…なんかあそこの人こっち見ながら飯食ってんだけど、こわっ
こいつら二人の世界に入ってて気づいてないし
見なかったことにしよ
「と言うことで玄弥、僕に協力して美山さんを諦めさせるのを手伝ってくれないか?」
「ん?ああ、それは良いけど、具体的には何すれば良いんだ?」
「そうだな、玄弥って確か新聞部に知り合いいたよね?その人に掛け合って僕らのラブラブっぷりを書いてもらうって言うのはどう?」
「いいわねそれ、その美山とかいう腐れ外道野郎に私たちの愛の強さを見せつけてやりましょ!」
「まぁいいけど、お前らは乗っけられても良いのか?」
「「別になんとも」」
でしょうね、そんな気はしてたよ
なんなら乗っけてほしそうだな
それから一週間後
新聞部から校内のカップル特集が発行された
もうこの際に熱いカップル全部調べて晒し上げようと言うことらしい
これには校内の生徒大喜び
やっぱり学生はみんな恋バナ好きなんだな
え、ちょっとまって体育のゴリ先3年の先輩と付き合ってんの?!
知らなかった、、、てかこれ乗っけて大丈夫なやつ?
あ、本人たちの強い希望で?そうですか、変なカップルしかいねぇのかこの高校
お、あそこで隠れて他校の女子と付き合ってたやつがフルボッコにされてる
良いぞもっとやれ
というか俺も参加してこよ
「この野郎非リア勢のや恨みをしれぇーーー!!」
でも、これで美山は本当に諦めるかな?
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