人日〜随想録〜

莉子

生きていくこと

 

 アナタに触れると喜んで

 私はアナタから生命エネルギーをもらう。

 そんな吊り愛を"世界"と呼んでもいいのかな

 いや、呼ばせて

 時間トキがある限り、どこまでも続くのだから



 幸せだったかそうじゃなかったなんて言うのは、自分だけが知っていることで、誰かがわずかばかりでも推し量れたものではない



 あぁ、そうなんだ、へーと言うのは流れ去られて行くが、+α《プラスアルファ》の必要性でき止められる


 

 健康的且つ優良な生命維持には、ある程度の重さがあるといい

 不健康に病的に減少するには、気が触れて一発だ


 

 錠剤でカムフラージュされた特薬

 顆粒の苦味に顔がしかめり遠ざかる


 

 単調作業の意味を求めて、意識をかなたへ

 世界に私のカケラがちらばる

 泣いて笑って心もいろいろ

 最高の勲章は、いちばん星を咲かせつづける



 海のように温かくて広く

 山のように大きくつつみこんでくれる

 架空かくうを想像で補って、なぐさめてみても、本当はなにも埋まらない

 求めるほどに悲しくても

 それを手にできるのは、きっと今じゃない

 このずっと先か、もしかしたら夢で終わってしまうかもしれない

 がんばれって言われると、がんばらないと生きていけない……

 生きていくのって大変だなってぼんやり思ってしまった……わたしはなんだ



 続けることは、なにに成る?

 実に成る?

 いいえ、"力"になるのです



 まじめなほど、ちょっと前のめり

 ググっと

 寒暖差、高低差が厳しいように

 快適さを 探るべし



 頼まれたことの確認が向く

 否……ヒヤッと

 たわごとが、口に溜まる

 全ては結果だけ



 おぐしくさま 清らかな

 揃わぬ絹糸ままならぬ

 ふくれっつらをこさえれば

 何人なんぴとたりとも寄せつけない

 不穏に流れる 時の波

 ムカムカ 張りつき きまわす

 溢れる水流待ちわびて

 下がり ヨタヨタ オモイ影



 静寂につんざく異質響いしつきょう

 うるさくがなるたちは、根本的に

 眉が寄りて険しさに

 伸ばす指先 空を切る

 から掻いて沈める地の底へ

 上がる意識と 埋める泣き声



 立ち急ぐ 足の駆けまわり

 一カの物語は無数に広がりて

 今日も今日とて生まれる逸話

 愛想調査に締まる肝

 気分無縁に酷々と

 精疲力尽せいひりきじん イスに沈む



 類者るいじゃの似ようはうり二つ

 若年じゃくねんのおもかげ見えぬども

 老年ろうねんく道がおは見てとおり 

 素知らぬあいだに傍目はためを置く

 独特の真相は空気か香か

 落ち着かなさの猛襲もうしゅう

 去る足の裏に託される



 なんの生産性もないとされるたぐいのものを

 手中に収め成功を手にする者は

 ほんのひと握りだけ



 体は甘やかすな

 心は甘やかせ

 


 ハートに降り積もる、鉄の石は

 全体をも鉄の石に変える

 おもりがぶら下がり膝をついて

 追いをかけて倒される

 一つの故障が全ての不具合

 

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