石川遼クンの凄さ

 嫁ヨシエはプロゴルファー石川遼クン※1    にはまっている。そして、遼クンのインタビューの受け答えが上手な理由を教えてくれた。

 例えばジュニアの試合で静岡へ行けば、父、勝美氏が「富士山とかけまして」とお題を出す。遼クンは「タイガー・ウッズと解く」その心は「どちらも雲の上です」。日常的に、機転を利かせる“トレーニング”を課した結果が、豊かな表現力に繋がったらしい。

 その話を隣で聞いていた長男テツオ(高1)


「えっ!? 富士山って雲の上にあるの?」

「・・・」

「・・・」

 夫婦揃って一瞬で現実に引き戻された。


                                 2011年3月


※1 石川遼クン

埼玉県出身のプロゴルファー。

六歳の頃、父に連れられてゴルフ練習場に行ったのをきっかけに、ゴルフにのめりこむ。

高校生となった2007年に行われた、マンシングウェアオープン KSBカップにアマチュア枠でツアー初出場。この大会に、日本のプロゴルフ大会においての史上最年少優勝を達成、一躍脚光を浴びた。攻撃的なゴルフとは対照的な初々しさで、「ハニカミ王子」のニックネームが付いたこの優勝は、世界最年少優勝記録(15歳245日)として、ギネス・ワールド・レコーズに認定された。

嫁ヨシエの主導で何度か試合を見に行ったが、石川遼クンの組だけ、オバサンを中心としたギャラリーが溢れていた。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る