女の激情

 女の激情。女の激情。女の激情。素晴らしい言葉なので三回言いました。私の主食でもあります。美味しいので皆さんも主食にしましょう。何回話しても良いと思ってるので、他項目でも似たようなこと言ってただろと言われても話します。


 私にとって女性というのは陰を内包した、正しく黒が似合う存在だと思います。もちろん悪い意味では断じてありませんので悪しからず。

 黒という色は、ありとあらゆる色が混ざり合って行き着く終着点の色で、数多の色を内包した色。陰というのは、白日から覆い隠すもので、やはり何かを内包するもの。そういうミステリアスな側面が女性という生き物にはあって、時にそれはこちらを魅了してやまない。


 人の中には見通せないほど濃い陰があって、その中に何が、どんな感情や思考が沈んでいて、いつ浮上してくるのか、引き揚げられるのかは分からない。何なら白日の下に晒して初めて分かる時もある。それは男女ともにそうなのでしょうが、情が生まれてしまった女性の陰から現れるものや、それに伴う気付きから摂れる栄養素が特に効きます。


 情が生まれてそれに対応する人の姿を見るのが好きなのですが、激情を懐いてしまった女性のそれはたまらなく好きですね。自分の内から何が出てくるのか分からず怯えながら、純粋を貫き通したまっさらな狂気を宿しながら、表に出さず涼しい顔で、ぐちゃぐちゃな色彩の表れた笑顔で何かを想う女性に、いつでも強く惹かれてしまう。合った目を逸らすことも、軋むような声でなされる訴えを忘れることもできない。それはあまりに恐ろしいけれど、あまりに健気で純粋だからなのだと思います。


 女性という生き物、生態を好きだと思っている節があるので、女性のことを考えると長くなってしまいがちです。良いですよね女性って。自分も女性ではありますが、まあそれとこれとは別です。

 前述の通り、どんなに外面を綺麗に整えても、中身にはドロっと真っ黒の闇が広がっていて、本人すらそこに何があるのか分からない。激情と共に引き揚げられた時に初めて自覚して、怯えたり忌避したりして。でもそういうものを受け入れれば入れるほど、艶めかしさを増していく。

 女性はいつだって醜さと共にあって、美しくなろうと努力して、美しくなっていく。そうやって磨かれた美しさ、活かされた凸凹さが愛おしい。もちろん男性にも言えることではあるのですが、私は女性にそういう所があると魅力を感じますし特に好きです。醜くて恐ろしくて美しくて、いじらしくてたまらない所が。


 ここまでお話すればこいつヤンデレ好きだろうなというのもバレているかと思います。私はヤンデレには不幸になってもらいたい派(例外あり)ですし、思いが実ろうが実るまいが関係なく、執心で生成りから闇堕ち状態になって壊れていく所を延々と眺めていたいだけなので、そういう予兆を感じて良いと言ってるだけなんですが。

 激情を抱いて、やがて壊れていくのって素晴らしいですね。何回でも見せてほしい。叩かれ叩かれ潰され打ち捨てられてほしい。そのぐしゃぐしゃで無惨な姿すら美しい。それでも最後に伸し上がって一発かまして勝ち誇った笑みを見せつけながら、取るところはしっかり取って勝ち逃げ決めてほしいですね。


 これからも女の激情を主食に命を繋いでいきたい。自家生産も頑張りたい。自家生産となると女を掻き乱す光属性男が高確率で付いてきてしまう書き手らしいので、逐一そういう男に貴様ァ!!!と怒鳴り悶絶する羽目になりますが、すべては女の激情を見るため。自分の心を満たすため。自分の心に消えない痕跡を刻むため。あっ、刻んでもらえるならぜひ刻んでください。一生忘れられない女なんて何人いたって良いですからね!

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